教科書補助小5 社会 / 米づくりのさかんな地域 / 4本中の1本目

米(こめ)づくりのさかんな地域(ちいき)とは?米(こめ)どころの条件(じょうけん)と、庄内(しょうない)平野(へいや)の米(こめ)づくりをわかりやすく

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  1. 米(こめ)の収穫量(しゅうかくりょう)が多(おお)いのは、新潟県(にいがたけん)・北海道(ほっかいどう)・秋田県(あきたけん)など、東北地方(とうほくちほう)や北陸地方(ほくりくちほう)、北海道(ほっかいどう)の県(けん)です。
  2. 米(こめ)づくりには、広(ひろ)くて平(たい)らな土地(とち)()、たっぷりの水(みず)、夏(なつ)の日(ひ)ざしと、昼(ひる)と夜(よる)の気温(きおん)の差(さ)が向(む)いています。
  3. 農家(のうか)は、や機械(きかい)、などの工夫(くふう)で、おいしい米(こめ)を効率(こうりつ)よくつくっています。
今日(きょう)の問(と)い

米(こめ)づくりがさかんな地域(ちいき)には、どんな共通点(きょうつうてん)があるのだろう。

読(よ)み終(お)えたら、下(した)の「問(と)いへの答(こた)え」を見(み)る前(まえ)に、自分(じぶん)の言葉(ことば)で答(こた)えてみましょう。

米(こめ)の収穫量(しゅうかくりょう)が多(おお)い都道府県(とどうふけん)

米(こめ)は日本(にほん)中(なか)でつくられていますが、とくに収穫量(しゅうかくりょう)が多(おお)いのは、新潟県(にいがたけん)、北海道(ほっかいどう)、秋田県(あきたけん)です(2024年産(ねんさん))。上位(じょうい)10の都道府県(とどうふけん)のうち6つが、東北地方(とうほくちほう)の県(けん)と北陸地方(ほくりくちほう)の新潟県(にいがたけん)です。

米(こめ)(水稲(すいとう))の収穫量(しゅうかくりょう)が多(おお)い都道府県上位(とどうふけんじょうい)10(2024年産(ねんさん))(単位(たんい):万(まん)トン)
  1. 新潟県(にいがたけん)62.3
  2. 北海道(ほっかいどう)56.2
  3. 秋田県(あきたけん)49.0
  4. 宮城県(みやぎけん)36.6
  5. 福島県(ふくしまけん)35.7
  6. 山形県(やまがたけん)35.5
  7. 茨城県(いばらきけん)33.9
  8. 千葉県(ちばけん)28.8
  9. 栃木県(とちぎけん)28.6
  10. 青森県(あおもりけん)26.4

全国の合計は734.5万トン。 出典:農林水産省「作物統計調査 作況調査(水陸稲)」令和6年産 確報(e-Stat)

1位(い)の新潟県(にいがたけん)だけで、全国(ぜんこく)の米(こめ)のおよそ12分(ぶん)の1をつくっています。関東地方(かんとうちほう)の茨城県(いばらきけん)・千葉県(ちばけん)・栃木県(とちぎけん)も、上位(じょうい)に入(はい)っていることに注目(ちゅうもく)しましょう。

おもな米(こめ)どころ(平野(へいや))

地図(ちず)を読(よ)みこんでいます…

地図(ちず)は、指(ゆび)やマウスで動(うご)かしたり、+・−で拡大(かくだい)・縮小(しゅくしょう)したりできます。印(しるし)か、下(した)の場所(ばしょ)の名前(なまえ)をタップすると、説明(せつめい)が出(で)ます。

  • 新潟県(にいがたけん)。米(こめ)の収穫量(しゅうかくりょう)が全国(ぜんこく)1位(い)の新潟県(にいがたけん)にある、広(ひろ)い平野(へいや)。信濃川(しなのがわ)・阿賀野川(あがのがわ)の流(なが)れる土地(とち)。
  • 北海道(ほっかいどう)。北海道(ほっかいどう)の米(こめ)どころの一(ひと)つ。品種改良(ひんしゅかいりょう)で、寒(さむ)い土地(とち)でもおいしい米(こめ)がつくられるようになった。「ゆめぴりか」などの品種(ひんしゅ)がある。
  • 秋田県(あきたけん)。米(こめ)の収穫量(しゅうかくりょう)が全国(ぜんこく)3位(い)(2024年産(ねんさん))の秋田県(あきたけん)にある平野(へいや)。県(けん)の名前(なまえ)がついた「あきたこまち」で知(し)られる。
  • 山形県(やまがたけん)。教科書(きょうかしょ)でよく取(と)り上(あ)げられる米(こめ)どころ。最上川(もがみがわ)の水(みず)と、山(やま)からの雪(ゆき)どけ水(みず)にめぐまれている。山形県(やまがたけん)の「つや姫(ひめ)」などがつくられている。

●緑はおもな産地です。印の位置はおおよそです。地図:地理院タイル(国土地理院)

地図(ちず)を見(み)ると、米(こめ)どころの多(おお)くが、日本(にほん)海側(うみがわ)や北(きた)の地方(ちほう)の、大(おお)きな平野(へいや)にあることがわかります。

米(こめ)づくりに向(む)いた条件(じょうけん)

条件(じょうけん)なぜ米(こめ)づくりに向(む)いているか
広(ひろ)くて平(たい)らな土地(とち)田(た)を広(ひろ)く、平(たい)らにつくれるので、水(みず)をためやすく、大(おお)きな機械(きかい)も使(つか)いやすい
たっぷりの水(みず)田(た)に水(みず)をはって稲(いね)を育(そだ)てる。大(おお)きな川(かわ)や、春(はる)に山(やま)から流(なが)れてくる雪(ゆき)どけ水(みず)が役立(やくだ)つ
夏(なつ)の日(ひ)ざしと高(たか)い気温(きおん)稲(いね)がよく育(そだ)ち、米(こめ)の実(み)がしっかり入(はい)る
昼(ひる)と夜(よる)の気温(きおん)の差(さ)夜(よる)にすずしいと、昼(ひる)にたくわえた養分(ようぶん)を使(つか)いすぎず、おいしい米(こめ)になりやすい
なぜ?冬(ふゆ)に雪(ゆき)の多(おお)い地方(ちほう)で、米(こめ)づくりがさかんなの?
冬(ふゆ)に山(やま)に積(つ)もった雪(ゆき)は、春(はる)になるととけて、川(かわ)から田(た)へ流(なが)れこみます。田植(たう)えから夏(なつ)にかけて、たくさんの水(みず)を使(つか)えるのです。雪(ゆき)が多(おお)いことは、米(こめ)づくりにとっては大(おお)きなめぐみになります。また、冬(ふゆ)は雪(ゆき)で畑(はたけ)の作物(さくもつ)が育(そだ)てにくいので、夏(なつ)に米(こめ)づくりに力(ちから)を入(い)れてきた地域(ちいき)が多(おお)いことも理由(りゆう)の一(ひと)つです。

庄内(しょうない)平野(へいや)の米(こめ)づくり

教科書(きょうかしょ)でよく取(と)り上(あ)げられるのが、山形県(やまがたけん)の庄内(しょうない)平野(へいや)です。最上川(もがみがわ)が流(なが)れ、まわりの山(やま)からの雪(ゆき)どけ水(みず)にもめぐまれた、広(ひろ)い平野(へいや)です。

宇宙から見た庄内平野。左に日本海、まん中に緑の平野、右に山地が広がり、平野を川が横切って海に流れこんでいる
宇宙(うちゅう)から見(み)た庄内(しょうない)平野(へいや)(山形県(やまがたけん))。左(ひだり)が日本(にほん)海(うみ)、右(みぎ)が山地(さんち)です。平野(へいや)を横切(よこぎ)って海(うみ)に流(なが)れこむのが最上川(もがみがわ)で、河口(かこう)に酒田(さかた)の町(まち)があります。いちばん上(うえ)に見(み)えるのは鳥海山(ちょうかいさん)です。人工衛星の画像(Landsat8画像(GSI,TSIC,GEO Grid/AIST)、Landsat8画像(courtesy of the U.S. Geological Survey)、海底地形(GEBCO))出典:国土地理院 地理院タイル(全国最新写真)を加工して作成
  1. 4月(しがつ)種(たね)もみから苗(なえ)を育(そだ)てる。田(た)おこしをして、土(つち)をやわらかくする
  2. 5月(ごがつ)田(た)に水(みず)を入(い)れて土(つち)をならし(代(しろ)かき)、田植(たう)えをする
  3. 6〜8月(はちがつ)水(みず)の量(りょう)を調整(ちょうせい)したり、いったん水(みず)をぬいて根(ね)をじょうぶにしたり(中干(なかぼ)し)、草(くさ)や害虫(がいちゅう)を防(ふせ)いだりする
  4. 9〜10月(じゅうがつ)稲(いね)かりをして、米(こめ)をかんそうさせ、もみがらを取(と)ってから出荷(しゅっか)する
赤いコンバインが、黄色く実った稲をかり取りながら進んでいる。手前は、かり取ったあとの株が残る田
稲(いね)かり。コンバインは、稲(いね)をかり取(と)りながら、もみを取(と)り分(わ)けることもできます。出典:ぱくたそ
かり取った稲の束を、木の棒にかけてならべて干している田
かり取(と)った稲(いね)を干(ほ)して乾(かわ)かす「はさがけ」。昔(むかし)からのやり方(かた)で、いまは機械(きかい)で乾(かわ)かすことが多(おお)くなっています。出典:ぱくたそ(部分)

米(こめ)づくりの仕事(しごと)のくわしい流(なが)れは、次(つぎ)の「米(こめ)づくりの1年(ねん)と農家(のうか)の工夫(くふう)」で説明(せつめい)します。

おいしい米(こめ)を効率(こうりつ)よくつくる工夫(くふう)

小(ちい)さく形(かたち)がばらばらだった田(た)を、大(おお)きく四角(しかく)い田(た)にまとめる耕地整理(こうちせいり)が進(すす)み、田植(たう)え機(き)やコンバインなどの大(おお)きな機械(きかい)が使(つか)えるようになりました。これで、昔(むかし)よりずっと少(すく)ない時間(じかん)で米(こめ)をつくれるようになりました。

白黒の空中写真。細長い小さな田がびっしり並び、川がくねくね曲がっている
1960年代(ねんだい)。細長(ほそなが)い小(ちい)さな田(た)が並(なら)び、川(かわ)も曲(ま)がっています。山形県鶴岡市 八色木のあたり(たて・よこ約1.9km)。空中写真 1961〜1969年出典:国土地理院 地理院タイルを加工して作成
カラーの空中写真。大きな長方形の田と、碁盤の目のような農道、まっすぐな水路が見える
いま。同(おな)じ場所(ばしょ)の田(た)が大(おお)きな四角(しかく)にまとめられ、農道(のうどう)と水路(すいろ)がまっすぐ通(とお)っています。同じ場所。全国最新写真(シームレス)出典:国土地理院 地理院タイルを加工して作成
大きな笠をかぶった人たちが一列に並び、腰をかがめて手で苗を植えている古い写真
1880年(ねん)ごろの田植(たう)え。一列(いちれつ)に並(なら)んで、1本(ぽん)ずつ手(て)で植(う)えていました。1880年ごろの写真(撮影者不明、パブリックドメイン)出典:Wikimedia Commons(部分)
水をはった田を、苗を積んだ乗用の田植え機が進み、うしろに苗がまっすぐな列で植わっている
いまの田植(たう)え。田植(たう)え機(き)が、何列(なんれつ)もの苗(なえ)を一度(いちど)に植(う)えていきます。写真:Ryusuke Seto「田植機」(2012年)出典:Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

また、寒(さむ)さや病気(びょうき)に強(つよ)く、味(あじ)のよい米(こめ)をつくる品種改良(ひんしゅかいりょう)も続(つづ)けられています。北海道(ほっかいどう)でおいしい米(こめ)がとれるようになったのも、寒(さむ)い土地(とち)に合(あ)う品種(ひんしゅ)がつくられてきたからです。

品種改良(ひんしゅかいりょう)でうまれた米(こめ)の品種(ひんしゅ)は、これまでに500種類以上(しゅるいいじょう)あります。なかでも有名(ゆうめい)なのが、1956年(ねん)に福井県(ふくいけん)でうまれたコシヒカリで、1979年(ねん)から今(いま)まで、日本(にほん)でいちばん多(おお)くつくられている品種(ひんしゅ)です。地域(ちいき)ごとに、その土地(とち)に合(あ)った品種(ひんしゅ)もつくられています。

品種(ひんしゅ)おもな産地(さんち)
コシヒカリ全国(ぜんこく)(うまれたのは福井県(ふくいけん))
ゆめぴりか北海道(ほっかいどう)
あきたこまち秋田県(あきたけん)など
つや姫(ひめ)山形県(やまがたけん)

重要(じゅうよう)なところ

収穫量(しゅうかくりょう)が多(おお)いのは、新潟県(にいがたけん)・北海道(ほっかいどう)・秋田県(あきたけん)など、北(きた)の地方(ちほう)です。
夏(なつ)の日(ひ)ざしと気温(きおん)があれば、雪(ゆき)どけ水(みず)が豊(ゆた)かな北(きた)の地方(ちほう)のほうが米(こめ)づくりに向(む)いていることも多(おお)いのです。
雪(ゆき)の多(おお)い地方(ちほう)では、雪(ゆき)どけ水(みず)が、春(はる)から夏(なつ)の米(こめ)づくりに役立(やくだ)ちます。
冬(ふゆ)の雪(ゆき)は、田(た)に使(つか)う水(みず)のたくわえにもなります。
耕地整理(こうちせいり)とは、小(ちい)さな田(た)を大(おお)きく整(ととの)った形(かたち)にまとめることです。
大(おお)きな機械(きかい)が使(つか)えるようになり、作業(さぎょう)の時間(じかん)が減(へ)りました。

教科書(きょうかしょ)では、この単元名(たんげんめい)です

  • 東京書籍:米づくりのさかんな地域
  • 日本文教出版:米作りのさかんな地域
  • 教育出版:米づくりのさかんな地域

たしかめ問題(もんだい)

米(こめ)の収穫量(しゅうかくりょう)が全国(ぜんこく)でいちばん多(おお)い都道府県(とどうふけん)はどこですか(2024年産(ねんさん))。新潟県(にいがたけん)
米(こめ)づくりに向(む)いた、海(うみ)に面(めん)した平(たい)らで広(ひろ)い土地(とち)を何(なん)といいますか。平野(へいや)
冬(ふゆ)に雪(ゆき)が多(おお)い地方(ちほう)では、春(はる)になると何(なん)が米(こめ)づくりに役立(やくだ)ちますか。山(やま)からの雪(ゆき)どけ水(みず)
小(ちい)さく形(かたち)がばらばらだった田(た)を、大(おお)きく整(ととの)った形(かたち)にまとめることを何(なん)といいますか。耕地整理(こうちせいり)(ほ場(じょう)整備(せいび))
寒(さむ)さや病気(びょうき)に強(つよ)く、味(あじ)のよい米(こめ)をつくるために、作物(さくもつ)をかけ合(あ)わせて新(あたら)しい品種(ひんしゅ)をつくることを何(なん)といいますか。品種改良(ひんしゅかいりょう)
問(と)いへの答(こた)え

米(こめ)づくりがさかんな地域(ちいき)の多(おお)くは、広(ひろ)い平野(へいや)があり、大(おお)きな川(かわ)や山(やま)の雪(ゆき)どけ水(みず)で水(みず)がたっぷり使(つか)え、夏(なつ)は日(ひ)ざしが強(つよ)く、昼(ひる)と夜(よる)の気温(きおん)の差(さ)が大(おお)きいところです。こうした自然(しぜん)の条件(じょうけん)に、耕地整理(こうちせいり)や機械(きかい)、品種改良(ひんしゅかいりょう)などの人(ひと)の工夫(くふう)が組(く)み合(あ)わさって、多(おお)くのおいしい米(こめ)がつくられています。

この単元(たんげん)のプリントで確(たし)かめる(27枚(まい)・答(こた)えつき)
次(つぎ)(準備中(じゅんびちゅう))→米(こめ)づくりの1年(ねん)と農家(のうか)の工夫(くふう)

出典

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