今に続く室町のくらしとは?能・狂言・祭り・盆踊り・食べ物・昔話をわかりやすく
教科書では:東京書籍「今に伝わる室町文化」の「室町文化と現在のつながり」/教育出版「室町文化と力をつける人々」の「今も受けつがれる室町文化」/日本文教出版「今に伝わる室町の文化と人々のくらし」
- 室町時代には、町や村の人々が力をつけ、祭りや盆踊りを楽しむようになりました。
- と、昔話のが生まれ、今も親しまれています。
- 豊かな人々は1日3回食事をするようになり、うどん・豆腐・しょうゆなども使われるようになりました。
室町時代に生まれ、今のくらしに続いているものには、何があるだろう。
読み終えたら、下の「問いへの答え」を見る前に、自分の言葉で答えてみましょう。町や村の人々が力をつける
室町時代には、農業の技術が進み、米や野菜がたくさんとれるようになりました。各地で市が開かれ、商人や職人も増えていきました。
こうして、町や村の人々が力をつけていきます。文化も、将軍や貴族だけのものではなくなりました。
このページでは、室町時代に生まれ、今のくらしに続いているものを見ていきます。
室町時代には、町や村の人々が力をつけ、文化が人々のあいだに広がりました。
能と狂言
観阿弥・世阿弥が大成した能
能は、面をつけて、歌とおどりで物語を演じる芸能です。
これを大成させたのが、観阿弥と世阿弥の親子です。3代将軍の足利義満は、二人の能を気に入り、応援しました。

上は、室町時代につくられた「翁」という能面です。能は、決まった形の動きと、面の表情で気持ちを伝えます。
笑いを大切にした狂言
能と能の間には、狂言が演じられました。狂言は、人々のくらしをおもしろく演じる劇です。
能がしずかな物語なのに対して、狂言は笑いを大切にしました。

狂言「柿山伏」
有名な狂言に「柿山伏」があります。山伏(山で修行する人)が、よその柿の木にのぼって、柿をこっそり食べてしまう話です。
見つかった山伏は、木の持ち主にからかわれ、カラスやサルの鳴きまねをさせられます。最後は鳥のまねをして飛ぼうとし、落ちてしまいます。国語の教科書で読むこともある、笑いの劇です。
能と狂言は、今も各地の能楽堂などで上演されています。
能は観阿弥・世阿弥が大成し、足利義満が応援しました。能の間には、笑いの劇の狂言が演じられました。どちらも今も上演されています。
御伽草子―今に伝わる昔話
絵の入った短い物語がたくさん作られ、人々に楽しまれました。これを御伽草子といいます。
一寸法師や浦島太郎などの話が、今に伝わる形になったのも、このころです。
たとえば一寸法師は、小さな男の子が、おわんの舟で都へ行く話です。鬼をたいじして、打ち出の小づちで大きくなります。
御伽草子は、絵の入った短い物語です。一寸法師や浦島太郎などが、今に伝わっています。
祭りと盆踊り
町の人々がよみがえらせた祇園祭
京都の祇園祭では、山や鉾とよばれる大きなかざりが町を進みます。
この山鉾の行列は、応仁の乱でいったんとだえました。それを1500年に、町の人々の手で再開したのです。

各地に広がった盆踊り
村々でも、人々が集まって祭りやおどりを楽しむようになりました。盆踊りも、このころから各地で行われるようになりました。
盆踊りは、お盆に先祖の霊をむかえ、なぐさめるためのおどりです。今も夏になると、各地で盆踊りが開かれています。
町や村の人々が、経済の力をつけたからです。自分たちで祭りや芸能を楽しむ余裕が生まれました。室町文化は、貴族や武士の文化と、人々の文化がまじりあったところに特ちょうがあります。
祇園祭は、応仁の乱のあと、町の人々の手で再開されました。盆踊りも各地に広がりました。
食べ物と食事の始まり
1日3回の食事
それまでの日本では、食事は朝と夕方の1日2回がふつうでした。
室町時代のころ、豊かな人々のあいだで、1日3回食事をする習慣が始まりました。多くの人々に広がったのは、もっとあとの江戸時代と考えられています。
今も食べているもの
このころ、うどん・豆腐・こんにゃくなどが、食べられるようになりました。しょうゆや砂糖も使われるようになりました。
室町時代のころ、豊かな人々は1日3回食事をするようになりました。うどん・豆腐・しょうゆなど、今も食べているものも広まりました。
まとめ―今のくらしに続く室町のもの
今日の問いの答えをまとめます。前のページの「室町文化とは」とあわせて見てみましょう。
- 能・狂言:今も上演されている
- 昔話:一寸法師や浦島太郎など(御伽草子)
- 祭り・盆踊り:祇園祭など
- 食事と食べ物:1日3回の食事、うどん・豆腐・しょうゆ
- 和室・茶道・生け花:書院造・茶の湯・床の間の花から(前のページ)
わたしたちのくらしの中に、室町時代に生まれたものは、たくさん生きているのです。
この時代の人物
重要なところ
能は面をつけて演じ、狂言は能と能の間に演じる、とちがいを説明できるようにしましょう。
多くの人々に広がったのは、江戸時代と考えられています。
教科書では、この単元名です
- 東京書籍:「今に伝わる室町文化」の授業「室町文化と現在のつながり」
- 教育出版:「室町文化と力をつける人々」の授業「今も受けつがれる室町文化」
- 日本文教出版:「今に伝わる室町の文化と人々のくらし」
学習指導要領(平成29年告示)では
第6学年の内容(2)ア(オ):京都の室町に幕府が置かれたころの建物や絵から、今の生活文化につながる室町文化が生まれたことを理解する。(学習指導要領コード 0263215000000)
たしかめ問題
観阿弥・世阿弥が大成した、面をつけて演じる芸能は何ですか。
能能の合間に演じられた、人々のくらしをおもしろく演じる劇は何ですか。
狂言一寸法師や浦島太郎などが伝わる、絵の入った短い物語を何といいますか。
御伽草子応仁の乱でとだえたあと、1500年に町の人々が再開した京都の祭りは何ですか。
祇園祭室町時代のころ、豊かな人々のあいだで始まった食事の習慣は何ですか。
1日3回食事をすること能と狂言は、今も上演されています。一寸法師や浦島太郎などの昔話は、御伽草子として今に伝わる形になりました。町の人々がよみがえらせた祇園祭や、各地の盆踊りも続いています。食べ物では、1日3回の食事の習慣が豊かな人々のあいだで始まり、うどん・豆腐・しょうゆなども使われるようになりました。室町時代に生まれたものは、わたしたちのくらしの中に今も生きているのです。
出典
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