小6敬語のプリント

小6 中学受験 国語 / 4月・5月・6月ごろに習います

学年と「〜月ごろ」は、中学受験の塾で習う一般的な時期です(学校の授業とはちがいます)。四字熟語など、受験で問われる語彙は、学校の教科書にはほとんど出てきません。塾によって順番がちがうので、目安としてお使いください。

尊敬語・謙譲語・丁寧語を、基本(動詞の敬語を書く)、標準(文に合う形で書く)、発展(敬語のまちがいを直す・敬語の種類を答える)の3段で練習します。

この単元のねらい・つまずき(下へ)

まとめ敬語敬語標準

① 相手の動作は尊敬語、自分の動作は謙譲語 ② 動詞ごとに、尊敬語と謙譲語を対にして覚える ③ 「お〜になる」「お〜する」の形も使えるようにする

例
(1)動詞の敬語は、尊敬語と謙譲語をセットで言う … おっしゃる / 申し上げる見る … ご覧になる / 拝見する行く … いらっしゃる / 伺う食べる … 召し上がる / いただく
ふつう尊敬語謙譲語
言うおっしゃる申し上げる
見るご覧になる拝見する
行くいらっしゃる伺う
食べる召し上がるいただく
尊敬語は相手を高く、謙譲語は自分を低くする。それで相手が高くなる
(2)主語を見て、尊敬語か謙譲語かを決める先生が「早く来なさい」と(おっしゃった)。私が先生に「ありがとうございます」と(申し上げた)。
主語使う敬語
先生・お客様尊敬語
私・わたしの父謙譲語
身内(自分の家族)の動作は、外の人には謙譲語を使う
(3)よくあるまちがい「先生が申された」 … ×(謙譲語を相手に使っている)「お客様がおっしゃられた」 … ×(二重敬語)
まちがい正しい形
先生が申された先生がおっしゃった
おっしゃられたおっしゃった
「おっしゃる」「いらっしゃる」は、すでに敬語。「れる」を重ねない

この内容は「ポイント」のプリント(下の一覧)としても印刷できます。

先生へのメモ

主語が相手か自分かを、まず確かめる習慣をつけると、尊敬語と謙譲語の取りちがえが減ります。

プリント一覧

はじめて使うなら 敬語 きほん その1 から。型ごとの違いは下のとおりです。

ポイント (1枚)

きほん (10枚)

ふつう (10枚)

はってん (6枚)

小テスト (4枚)

個別配慮 (4枚)

この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)

この単元のねらい

尊敬語・謙譲語・丁寧語のちがいを、動作をするのが相手か自分かを手がかりに見分け、動詞の敬語を正しく使えるようにします。

学ぶ内容

敬語は、相手や話題の人を立てたり、へりくだったり、ていねいに話したりするための言葉づかいです。小学校の学習指導要領では、1・2年で丁寧な言葉と普通の言葉のちがい、3・4年で丁寧な言葉と敬体・常体のちがいを学び、5・6年で「日常よく使われる敬語を理解し使い慣れること」が示されています。解説では、尊敬語や謙譲語などについて、相手と自分との関係を意識しながら理解することが大切だとされています。このページのプリントは、尊敬語・謙譲語・丁寧語の三つに分けて出題します。 尊敬語は、相手や話題の人の動作を高める言い方です。たとえば「言う」は「おっしゃる」、「食べる」は「召し上がる」、「見る」は「ご覧になる」になります。謙譲語は、自分や身内の動作をへりくだって、相手を立てる言い方で、「言う」は「申し上げる」「申す」、「見る」は「拝見する」、「行く」は「伺う」「参る」などです。丁寧語は、「です」「ます」「ございます」を使って、聞き手にていねいに話す言い方です。 同じ動作でも、動作をする人が相手なのか自分なのかで、使う言葉がまったく変わります。ここが敬語でいちばん間違いやすいところです。 大問には基本・標準・発展の札がついています。基本は動詞を尊敬語・謙譲語にして書く問題、標準は文に合う形で敬語を書く問題、発展は敬語のまちがいを直す問題と、線を引いた言葉が尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれかを答える問題です。きほんは基本の大問だけ、ふつうは基本と標準、はってんは発展の2つで組んであります。

つまずきやすいところ

  • 尊敬語と謙譲語を逆に使う。たとえば、先生の動作に「申しました」を使う、自分の動作に「おっしゃいました」を使う、といったまちがいが多くなります。
  • 「召し上がる」「いらっしゃる」「伺う」などの特別な形を知らず、「お〜になる」のような規則で作れる形だけで済ませようとします。
  • 敬語を重ねすぎて、「おっしゃられる」のような二重敬語にしてしまうことがあります。
  • 自分の家族の動作を、外の人に話すときにも尊敬語で言ってしまいます。「父がいらっしゃいます」ではなく「父が参ります」です。

教え方・声かけのコツ

  • 文を読んだら、まず「その動作をするのは誰か」に印をつけます。相手(先生・お客様)なら尊敬語、自分や身内なら謙譲語、と決めてから言葉を選ぶ習慣をつけます。
  • 特別な形(「食べる→召し上がる・いただく」など)は、尊敬語と謙譲語を表にして並べると整理しやすくなります。ポイントのプリントの表をそのまま使えます。
  • 実際の場面に引きつけて、「先生が来た」を言い換えてみる、といった短い練習が効果的です。電話や手紙の場面を例にするのもよい方法です。
  • まちがいを直す問題では、まず誰の動作かを確かめ、それから言い方が合っているかを調べる順で進めます。

運営者の見方

敬語の単元でつまずく原因の多くは、尊敬語と謙譲語の取りちがえです。言葉の形を覚えるよりも先に、「動作をするのが相手か自分か」を確かめる習慣をつけることが、このシリーズの出発点です。ポイントのプリントも、動詞ごとに尊敬語と謙譲語を対にした表と、主語の見分け方、よくあるまちがい(「先生が申された」「おっしゃられた」)を中心に組み立てています。 標準の「文に合う形で書く」問題は、〔〕の最後の1字をはじめから印刷してあります。「おっしゃった」「おっしゃいました」のように、文の終わりの形で答えが割れないようにするためです。はってんの「まちがいを直す」問題は、尊敬語と謙譲語の取りちがえ、二重敬語、物に「いらっしゃる」を使うまちがい(「お手洗いは二階にいらっしゃいます」)などを集めました。入試の語句の小問でよく見かける形で、ふつうより難しく感じるはずです。 小テストは基本と標準の大問で組んだ100点満点です。個別配慮のプリントは、文字と枠を大きくして、動詞の敬語と文に合う敬語の問題を2問だけにしています。 敬語は、プリントだけでは身につきにくい単元でもあります。家庭や学校での会話の中で、実際に使ってみる場面とあわせて取り組めると、定着しやすくなります。

よくある質問

Q. 尊敬語と謙譲語の区別がつきません。
A. 動作をする人に注目してください。相手や先生の動作なら尊敬語、自分や自分の側の人の動作なら謙譲語です。迷ったら、主語に印をつけてから言葉を選びます。

Q. 丁寧語は尊敬語とどうちがいますか。
A. 丁寧語は、動作をする人にかかわらず、聞き手にていねいに話すための言い方です。「です」「ます」「ございます」を使います。尊敬語・謙譲語が「誰の動作か」で使い分けるのに対し、丁寧語は話し方全体のていねいさを表します。

Q. 敬語は3つに分けるのですか。5つと聞いたこともあります。
A. 国の「敬語の指針」(2007年、文化審議会の答申)では、謙譲語を2つに分け、美化語(「お茶」「お料理」など)を加えた5つに分ける考え方が示されています。小学校では尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つで学ぶことが多く、このプリントも3つで出題しています。

Q. 二重敬語はまちがいですか。
A. 「おっしゃられる」のように同じ種類の敬語を重ねた形は、一般には適切でないとされています。ただし、「お伺いする」のように習慣として定着しているものもあります。このプリントでは、基本の形を確実に使えることを優先してください。