小5これからの食料生産のプリント

小5 社会 / 9月・10月ごろに習います

野菜・果物・ちく産、品目ごとの食料自給率、食の安全とトレーサビリティ、農業で働く人の変化を、グラフや表から考える「むずかしい」です。

この単元のねらい・つまずき(下へ)

先生へのメモ

自給率のグラフを読んで、「なぜ品目でちがうのか」を理由つきで説明できるようにしましょう。

プリント一覧

この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)

この単元のねらい

野菜・果物・ちく産の産地の特色と、品目ごとの食料自給率の差、食の安全を守るしくみ、農業で働く人の変化を、グラフや表から読み取って説明できるようにします。

学ぶ内容

5年生の社会科では、米以外の食料生産と、日本の食料全体の課題を扱います。野菜では、大都市の近くで新鮮なものを短い距離で届ける農業、暖かい地域でビニールハウスを使い出荷の時期をはやめる工夫、すずしい高原で夏に作る工夫などが例になります。果物では、気候に合った産地がちがうことを、ちく産では、広い土地や飼料の入手しやすさと産地の関係を見ていきます。どの品目をくわしく取り上げるかは、教科書によって異なります。 次に食料自給率です。国内で消費する食料のうち、どれだけを国内でまかなえているかを表す割合で、品目によって大きく差があります。米はほぼ国内でまかなえていますが、小麦や大豆は大部分を輸入にたよっています。食料全体の自給率(カロリーベース)は、近年40%を下回っています。こうした特徴を、グラフから読み取ります。 食の安全については、いつ、どこで、だれが作ったかをたどれるトレーサビリティのしくみを学びます。また、農業で働く人が減り、年齢の高い人の割合が増えていることから、これからの食料生産をどう支えるかを考えます。

つまずきやすいところ

  • 「自給率が高い・低い」を、良い・悪いの判断にしてしまうことがあります。まず、品目ごとの数字の差を読み取り、そのうえで理由を考える手順が必要です。
  • 教科書によっては、促成栽培・近郊農業・高原野菜(抑制栽培)のような言葉が出てきます。似た用語で取りちがえやすいので、「出荷をはやめる」「都市の近く」「すずしさを使う」と、特徴をひとことで言い換えると区別しやすくなります。
  • グラフの読み取りで、棒の長さや折れ線の向きだけを見て、単位や年を確認しないことがあります。同じ形でも、割合なのか量なのかで意味が変わります。
  • トレーサビリティを「安全な食べ物のこと」と受け取りがちです。実際は、安全を確認するために、生産から販売までの記録をたどれるしくみのことです。
  • 農業で働く人の変化の問題では、「人が減った」だけを書き、「その結果どうなるか」「どんな工夫があるか」まで書けないことが多いです。

教え方・声かけのコツ

  • 品目と産地、特色を一覧表にして、行ごとに「なぜその場所なのか」を一言ずつ書かせると、ただの丸暗記になりません。
  • 自給率のグラフは、まず「いちばん高いもの」「いちばん低いもの」に印をつけさせ、そのあとで理由を話し合うと、読み取りが安定します。
  • スーパーで売られている野菜や果物の産地表示を一緒に見ると、教科書の話が身近になります。
  • 理由を書く問題では、「データ+理由」の2文構成(「〜は低いです。なぜなら〜」)を型として教えると、書き出しで迷いません。

運営者の見方

このページのプリントは「むずかしい」の6枚で、地図や図表を読む、えらぶ、まちがいを直す、理由を書く、をまぜています。産地や用語の名前を覚えたあとに、「どうして違うのか」を考える段階のものです。 中心にしたのは、食料自給率のグラフの読み取りです。品目ごとの数字を見比べ、「なぜ米は高く、小麦や大豆は低いのか」を理由つきで説明できるようにしてほしいと考えました。数字を暗記するより、グラフから数字を読み取ることを重視しています。 もう一つは、トレーサビリティや農業で働く人の変化のように、くらしとつながる課題です。これからの農業をどう支えるかは、立場によって考えが分かれる問いなので、答えを自分の言葉で書く練習として使ってください。

よくある質問

Q. 食料自給率の数字は覚える必要がありますか。
A. 細かい数字の暗記よりも、品目ごとの高い・低いの傾向をつかむことが大切です。数字は年度によって変わるので、必要な場合は使っている教科書の資料を確認してください。

Q. 野菜の産地の名前は、どこまで覚えればよいですか。
A. 教科書で取り上げられている産地と、その特色(気候や都市との距離など)をセットで覚えるのが目安です。

Q. このページに「ふつう」はありますか。
A. このページのプリントは「むずかしい」だけです。言葉があやしいときは、教科書やノートで確認してから進めてください。