2027年度(令和9年度)入試向け
沖縄県 高校入試 理科の出題傾向と対策
沖縄県立高校入試の理科を、2022〜2026年度の5年分で分析しました。大問8題の分野、よく出る単元、計算と記述、沖縄の自然を題材にした問題、平均点の推移をまとめています。問題そのものは載せていません。
8題・60点の分け方 5年間同じ
大問は8題で、物理・化学・生物・地学から2題ずつ出ます。並び順は年によって変わりますが、4分野を2題ずつ、という分け方は5年間変わっていません。2026年度の配点は、1題6〜9点でした。
このページの大問の並びどおりに作ったオリジナル問題です。答えつき。時間を計って解いてみてください。
試験の形と2027年度の日程
| 出願 | 2月1日・2日(特色選抜・一般選抜とも) |
|---|---|
| 学力検査 1日目 | 3月3日 国語・理科・英語 |
| 学力検査 2日目 | 3月4日 社会・数学、面接など |
| 合格発表 | 3月17日 |
日程・試験時間・配点は、沖縄県教育委員会の「県立高等学校入試関連情報」(令和9年度入学者選抜)で確かめました。1日目・2日目の教科の割り振りは2022〜2026年度の実施どおりの予定で、時間割は県が別に発表します。
まず押さえる3つのこと
- 4分野から2題ずつ、毎年出る物理・化学・生物・地学のどれかを捨てると、2題分(15点ほど)を失います。中1〜中3の単元が、ほぼまんべんなく出ます。
- 実験と会話文を読んで答える問題が中心実験の手順と結果の表、先生と生徒の会話を読んで、そこから考える形がほとんどです。用語の暗記に加えて、「この結果から何が言えるか」を説明する力が問われます。
- 年による難しさの差が大きい平均点は、2024年度が25.4点、翌年の2025年度が35.8点でした。10点も動く年があります。難しい年でも、用語と基本の計算で取れる点を落とさないことが大事です。
理科の大問構成 2022〜2026年度
| 大問 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 中和とイオン | 雲のでき方・湿度 | 動物の分類と ヒトのからだ | 地震 | 植物の分類 (リュウキュウマツ) |
| 2 | 前線と天気 (ニンガチカジマーイ) | 化学変化と熱 | 地層と化石 | 物質の密度 | サンゴと石灰石 (二酸化炭素) |
| 3 | 生物の分類と進化 (世界自然遺産) | 遺伝(メダカ) | 酸化銅の還元 | 電流と磁界 | 星の動き (てぃんさぐぬ花) |
| 4 | 仕事と仕事の原理 | 光の屈折 | ばねと力 | 刺激と反応 | 電熱線の発熱と電力 |
| 5 | 消化と吸収 (ヒトのからだ) | 太陽系の惑星 | 植物のはたらき | 鉄と硫黄の化学変化 | 生物のふえ方(生殖) |
| 6 | 状態変化 | 白い粉末の区別 | 梅雨と天気図 (小満芒種) | 月の満ち欠け (沖縄から見た月) | 湿度と露点 |
| 7 | 金星と月の見え方 | 生態系と食物連鎖 | 電気分解とイオン | 進化と地質年代 | 斜面上の台車の運動 |
| 8 | 電流と抵抗 | 水圧と浮力 | 静電気と電流 | 力学的エネルギー | 中和 |
並び順は年ごとに入れかわります。どの年も、4分野が2題ずつになるように組まれています。題材は、2022〜2026年度の問題と正答例をもとに、ちりつもドリルがまとめたものです。
沖縄の自然や言葉が題材になる 2022〜2026年度
5年のうち4年で、沖縄の天気や自然が題材になりました。2026年度は、8題のうち2題が沖縄の題材でした。沖縄に住んでいると身近な話題でも、教科書の単元とつなげて説明できるかが問われます。
- ニンガチカジマーイ2022年度 大問2。旧暦2月ごろの急な風の変化(ニンガチカジマーイ)を題材に、寒冷前線の通過と天気の変化、那覇に近づく台風を問う中2 天気
- 世界自然遺産の島々2022年度 大問3。奄美大島・徳之島・沖縄島北部・西表島の生き物や外来種から、動物・植物の分類と進化を問う中1・中3 生物
- 小満芒種(スーマンボースー)2024年度 大問6。沖縄の梅雨の時期の天気図と、梅雨前線をつくる気団を問う中2 天気
- 沖縄から見た月2025年度 大問6。月の満ち欠けと、沖縄から見たときの見え方を問う中3 天体
- リュウキュウマツ2026年度 大問1。イネ・リュウキュウマツ・イヌワラビなど身近な植物から、種子植物・シダ植物・コケ植物の分類を問う中1 生物
- てぃんさぐぬ花2026年度 大問3。北極星を「にぬふぁ星」と歌う民謡から、星の動きと年周運動を問う中3 天体
6つのうち4つが地学(天気・天体)です。沖縄の季節のことばや民謡と、天気図・前線・星の動きの単元を結びつけておくと安心です。
よく出る単元 5年間で何回出たか
| 単元 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 回数 | 学年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 天気(前線・湿度・梅雨) | ● | ● | ● | ○ | ● | 4 | 中2 |
| 電流(回路・磁界・静電気) | ● | ○ | ● | ● | ● | 4 | 中2 |
| 天体(月・金星・惑星・星) | ● | ● | ○ | ● | ● | 4 | 中3 |
| 力・運動・エネルギー | ● | ● | ● | ● | ● | 5 | 中1・中3 |
| 化学変化(酸化・還元・熱) | ○ | ● | ● | ● | ○ | 3 | 中2 |
| 生物の分類と進化 | ● | ○ | ● | ● | ● | 4 | 中1〜中3 |
| ヒトのからだ(消化・血液・神経) | ● | ○ | ● | ● | ○ | 3 | 中2 |
| 水溶液とイオン(中和・電気分解) | ● | ○ | ● | ○ | ● | 3 | 中3 |
| 物質の性質(密度・気体・区別) | ● | ● | ○ | ● | ● | 4 | 中1 |
| 地層・地震・地質年代 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | 2 | 中1 |
| 遺伝・生殖 | ○ | ● | ○ | ○ | ● | 2 | 中3 |
●は出題あり、○はなし。単元のまとめ方は、ちりつもドリルが大問の題材から分類したものです(小問1つだけの単元は数えていません)。
理科の平均点の推移 60点満点
2024年度の25.4点から、2025年度は35.8点まで上がり、2026年度は30.3点に戻りました。5教科の中で、年による上下がいちばん大きい教科です。
対策:点の取り方の順番
- 4分野の用語を、まずそろえる。ほとんどの大問に、用語を答える問題があります。「漢字で書きなさい」の指定も多いので、漢字で書けるようにしておきます。
- 基本の計算を型で覚える。密度、湿度、電流と電圧と抵抗、仕事、速さ、化学変化の質量。毎年このどれかが出ます。公式を覚えるだけでなく、単位をつけて答える練習をします。
- 実験の「なぜ」を説明できるようにする。対照実験をする理由、操作の目的、結果からわかることを、短い文で書く問題が毎年あります。
- 沖縄の天気と天体を、教科書の単元と結びつける。前線、梅雨、季節風、月の満ち欠けは、沖縄の季節のことばや、沖縄からの見え方と一緒に出ることがあります。
時間配分の目安 50分
8題を50分で解くので、1題あたり5〜6分です。得意な分野から解いて、計算に時間がかかる大問は後に回します。
| 順番 | 内容 | 目安 | |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 8題を順に、用語と選択の問題だけ解く | 20分 | |
| 2回目 | 計算と記述の問題に戻る | 24分 | |
| 見直し | 単位、漢字の指定、記号の選び方の確認 | 6分 |
8題を前から順に解いて、計算で止まると、後ろの大問の取れる問題まで時間が回らなくなります。2回に分けて解く方法を、本番形式で試しておいてください。
沖縄県型 本番形式プリント 理科 各60点・50分
どの回も、このページの大問の並びどおりに作ったオリジナル問題です(実際の入試問題ではありません)。表紙・問題・解答用紙・正答と配点・解き方が1つのPDFに入っています。時間を計って解いてみてください。
基礎
- 第1回PDFを開く
プリントは、学校・家庭での印刷と配布は自由です。転載・再配布・販売はできません。
過去問はどこで見られる?
沖縄県教育委員会は学力検査の問題をウェブに載せていません。ネットで見る場合は、次の掲載先を使ってください。図や写真の一部は、著作権の都合で掲載されていないことがあります。
よくある質問
沖縄県の高校入試の理科は何点満点で、試験時間は何分ですか?
60点満点で、試験時間は50分です。大問は8題で、物理・化学・生物・地学から2題ずつ出ます。
理科の平均点はどのくらいですか?
2022〜2026年度は25.4〜35.8点で、年による差が大きい教科です。2026年度は30.3点でした。10年の平均は29.1点で、5教科でいちばん低くなっています。
どの分野がよく出ますか?
4分野から2題ずつ出るので、どの分野も同じように出ます。単元では、力・運動・エネルギーが5年すべてで出ました。天気、電流、天体、物質の性質、生物の分類と進化も、5年のうち4年出ています。
沖縄に関係する問題は出ますか?
5年のうち4年で出ています。沖縄の季節のことば(ニンガチカジマーイ、小満芒種)、世界自然遺産の島々の生き物、沖縄から見た月が題材になり、2026年度はリュウキュウマツ、民謡「てぃんさぐぬ花」の2題でした。
計算問題や記述問題は多いですか?
毎年、密度・湿度・電流・仕事・速さなどの計算と、実験の理由や結果を説明する短い記述が、それぞれ数問ずつあります。
2027年度の理科の試験日はいつですか?
学力検査1日目の3月3日に、国語・英語と同じ日に行われる予定です。合格発表は3月17日です。
沖縄県のほかの教科
出典と注意
- 大問の並びと題材は、2022〜2026年度の問題と正答例(琉球新報デジタル・東進の掲載)をもとに、ちりつもドリルが分類しました。
- 沖縄県は教科別の平均点をウェブで公表していないため、学習塾の公開資料(誠伸社・学習塾ベンガル)の数値を使っています。2017〜2026年度の数値は、2つの資料で一致しています。
- このページは問題文・図・写真を載せていません。