2027年度(令和9年度)入試向け
沖縄県 高校入試 理科の出題傾向と対策

沖縄県立高校入試の理科を、2022〜2026年度の5年分で分析しました。大問8題の分野、よく出る単元、計算と記述、沖縄の自然を題材にした問題、平均点の推移をまとめています。問題そのものは載せていません。

2026年10月31日 更新 ・ 2022〜2026年度の問題で集計
理科の学力検査(3月3日・1日目)まで127日

8題・60点の分け方 5年間同じ

大問は8題で、物理・化学・生物・地学から2題ずつ出ます。並び順は年によって変わりますが、4分野を2題ずつ、という分け方は5年間変わっていません。2026年度の配点は、1題6〜9点でした。

沖縄県型 本番形式プリント
理科(大問8題・50分・60点)公開中

このページの大問の並びどおりに作ったオリジナル問題です。答えつき。時間を計って解いてみてください。

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試験の形と2027年度の日程

50分試験時間
60点満点(5教科で300点)
8題物理・化学・生物・地学が2題ずつ
29.1点10年平均。5教科でいちばん低い
2027年度(令和9年度)沖縄県立高校入試の主な日程
出願2月1日・2日(特色選抜・一般選抜とも)
学力検査 1日目3月3日 国語・理科・英語
学力検査 2日目3月4日 社会・数学、面接など
合格発表3月17日

日程・試験時間・配点は、沖縄県教育委員会の「県立高等学校入試関連情報」(令和9年度入学者選抜)で確かめました。1日目・2日目の教科の割り振りは2022〜2026年度の実施どおりの予定で、時間割は県が別に発表します。

まず押さえる3つのこと

  • 4分野から2題ずつ、毎年出る物理・化学・生物・地学のどれかを捨てると、2題分(15点ほど)を失います。中1〜中3の単元が、ほぼまんべんなく出ます。
  • 実験と会話文を読んで答える問題が中心実験の手順と結果の表、先生と生徒の会話を読んで、そこから考える形がほとんどです。用語の暗記に加えて、「この結果から何が言えるか」を説明する力が問われます。
  • 年による難しさの差が大きい平均点は、2024年度が25.4点、翌年の2025年度が35.8点でした。10点も動く年があります。難しい年でも、用語と基本の計算で取れる点を落とさないことが大事です。

理科の大問構成 2022〜2026年度

沖縄県立高校入試 理科の大問と単元(年度別)
大問20222023202420252026
1中和とイオン雲のでき方・湿度動物の分類と
ヒトのからだ
地震植物の分類
(リュウキュウマツ)
2前線と天気
(ニンガチカジマーイ)
化学変化と熱地層と化石物質の密度サンゴと石灰石
(二酸化炭素)
3生物の分類と進化
(世界自然遺産)
遺伝(メダカ)酸化銅の還元電流と磁界星の動き
(てぃんさぐぬ花)
4仕事と仕事の原理光の屈折ばねと力刺激と反応電熱線の発熱と電力
5消化と吸収
(ヒトのからだ)
太陽系の惑星植物のはたらき鉄と硫黄の化学変化生物のふえ方(生殖)
6状態変化白い粉末の区別梅雨と天気図
(小満芒種)
月の満ち欠け
(沖縄から見た月)
湿度と露点
7金星と月の見え方生態系と食物連鎖電気分解とイオン進化と地質年代斜面上の台車の運動
8電流と抵抗水圧と浮力静電気と電流力学的エネルギー中和
物理 化学 生物 地学 沖縄が題材

並び順は年ごとに入れかわります。どの年も、4分野が2題ずつになるように組まれています。題材は、2022〜2026年度の問題と正答例をもとに、ちりつもドリルがまとめたものです。

沖縄の自然や言葉が題材になる 2022〜2026年度

5年のうち4年で、沖縄の天気や自然が題材になりました。2026年度は、8題のうち2題が沖縄の題材でした。沖縄に住んでいると身近な話題でも、教科書の単元とつなげて説明できるかが問われます。

  • ニンガチカジマーイ2022年度 大問2。旧暦2月ごろの急な風の変化(ニンガチカジマーイ)を題材に、寒冷前線の通過と天気の変化、那覇に近づく台風を問う
    中2 天気
  • 世界自然遺産の島々2022年度 大問3。奄美大島・徳之島・沖縄島北部・西表島の生き物や外来種から、動物・植物の分類と進化を問う
    中1・中3 生物
  • 小満芒種(スーマンボースー)2024年度 大問6。沖縄の梅雨の時期の天気図と、梅雨前線をつくる気団を問う
    中2 天気
  • 沖縄から見た月2025年度 大問6。月の満ち欠けと、沖縄から見たときの見え方を問う
    中3 天体
  • リュウキュウマツ2026年度 大問1。イネ・リュウキュウマツ・イヌワラビなど身近な植物から、種子植物・シダ植物・コケ植物の分類を問う
    中1 生物
  • てぃんさぐぬ花2026年度 大問3。北極星を「にぬふぁ星」と歌う民謡から、星の動きと年周運動を問う
    中3 天体

6つのうち4つが地学(天気・天体)です。沖縄の季節のことばや民謡と、天気図・前線・星の動きの単元を結びつけておくと安心です。

よく出る単元 5年間で何回出たか

2回以上出た単元
単元2223242526回数学年
天気(前線・湿度・梅雨)●●●○●4中2
電流(回路・磁界・静電気)●○●●●4中2
天体(月・金星・惑星・星)●●○●●4中3
力・運動・エネルギー●●●●●5中1・中3
化学変化(酸化・還元・熱)○●●●○3中2
生物の分類と進化●○●●●4中1〜中3
ヒトのからだ(消化・血液・神経)●○●●○3中2
水溶液とイオン(中和・電気分解)●○●○●3中3
物質の性質(密度・気体・区別)●●○●●4中1
地層・地震・地質年代○○●●○2中1
遺伝・生殖○●○○●2中3

●は出題あり、○はなし。単元のまとめ方は、ちりつもドリルが大問の題材から分類したものです(小問1つだけの単元は数えていません)。

理科の平均点の推移 60点満点

0 20 40 60 満点の半分(30点) 30.129.725.435.830.3 20222023202420252026

2024年度の25.4点から、2025年度は35.8点まで上がり、2026年度は30.3点に戻りました。5教科の中で、年による上下がいちばん大きい教科です。

対策:点の取り方の順番

  1. 4分野の用語を、まずそろえる。ほとんどの大問に、用語を答える問題があります。「漢字で書きなさい」の指定も多いので、漢字で書けるようにしておきます。
  2. 基本の計算を型で覚える。密度、湿度、電流と電圧と抵抗、仕事、速さ、化学変化の質量。毎年このどれかが出ます。公式を覚えるだけでなく、単位をつけて答える練習をします。
  3. 実験の「なぜ」を説明できるようにする。対照実験をする理由、操作の目的、結果からわかることを、短い文で書く問題が毎年あります。
  4. 沖縄の天気と天体を、教科書の単元と結びつける。前線、梅雨、季節風、月の満ち欠けは、沖縄の季節のことばや、沖縄からの見え方と一緒に出ることがあります。

時間配分の目安 50分

8題を50分で解くので、1題あたり5〜6分です。得意な分野から解いて、計算に時間がかかる大問は後に回します。

沖縄県型の理科 50分の時間配分(ちりつもドリルの目安)
順番内容目安
1回目8題を順に、用語と選択の問題だけ解く20分
2回目計算と記述の問題に戻る24分
見直し単位、漢字の指定、記号の選び方の確認6分

8題を前から順に解いて、計算で止まると、後ろの大問の取れる問題まで時間が回らなくなります。2回に分けて解く方法を、本番形式で試しておいてください。

沖縄県型 本番形式プリント 理科 各60点・50分

どの回も、このページの大問の並びどおりに作ったオリジナル問題です(実際の入試問題ではありません)。表紙・問題・解答用紙・正答と配点・解き方が1つのPDFに入っています。時間を計って解いてみてください。

基礎

プリントは、学校・家庭での印刷と配布は自由です。転載・再配布・販売はできません。

過去問はどこで見られる?

沖縄県教育委員会は学力検査の問題をウェブに載せていません。ネットで見る場合は、次の掲載先を使ってください。図や写真の一部は、著作権の都合で掲載されていないことがあります。

よくある質問

沖縄県の高校入試の理科は何点満点で、試験時間は何分ですか?

60点満点で、試験時間は50分です。大問は8題で、物理・化学・生物・地学から2題ずつ出ます。

理科の平均点はどのくらいですか?

2022〜2026年度は25.4〜35.8点で、年による差が大きい教科です。2026年度は30.3点でした。10年の平均は29.1点で、5教科でいちばん低くなっています。

どの分野がよく出ますか?

4分野から2題ずつ出るので、どの分野も同じように出ます。単元では、力・運動・エネルギーが5年すべてで出ました。天気、電流、天体、物質の性質、生物の分類と進化も、5年のうち4年出ています。

沖縄に関係する問題は出ますか?

5年のうち4年で出ています。沖縄の季節のことば(ニンガチカジマーイ、小満芒種)、世界自然遺産の島々の生き物、沖縄から見た月が題材になり、2026年度はリュウキュウマツ、民謡「てぃんさぐぬ花」の2題でした。

計算問題や記述問題は多いですか?

毎年、密度・湿度・電流・仕事・速さなどの計算と、実験の理由や結果を説明する短い記述が、それぞれ数問ずつあります。

2027年度の理科の試験日はいつですか?

学力検査1日目の3月3日に、国語・英語と同じ日に行われる予定です。合格発表は3月17日です。

沖縄県のほかの教科

出典と注意

  • 大問の並びと題材は、2022〜2026年度の問題と正答例(琉球新報デジタル・東進の掲載)をもとに、ちりつもドリルが分類しました。
  • 沖縄県は教科別の平均点をウェブで公表していないため、学習塾の公開資料(誠伸社・学習塾ベンガル)の数値を使っています。2017〜2026年度の数値は、2つの資料で一致しています。
  • このページは問題文・図・写真を載せていません。