2027年度(令和9年度)入試向け
沖縄県 高校入試 社会の出題傾向と対策

沖縄県立高校入試の社会を、2022〜2026年度の5年分で分析しました。大問6題の分野、毎年出る沖縄の歴史と地域の話題、資料の読み取り、平均点の推移をまとめています。問題そのものは載せていません。

2026年10月31日 更新 ・ 2022〜2026年度の問題で集計
社会の学力検査(3月4日・2日目)まで128日

6題・60点の分け方 5年間同じ

大問は6題で、地理・歴史・公民が2題ずつです。2026年度は1題10点ずつで、どの分野も同じ重さでした。

  • 地理 20点
  • 歴史 20点
  • 公民 20点

配点は各年度の正答例によります。2022・2023・2025年度も各大問10点でした。2024年度だけ大問ごとに8〜12点でしたが、地理・歴史・公民は20点ずつでした。

沖縄県型 本番形式プリント
社会(大問6題・50分・60点)公開中

このページの大問の並びどおりに作ったオリジナル問題です。答えつき。時間を計って解いてみてください。

プリントを開く このページの下の一覧へ移ります。

試験の形と2027年度の日程

50分試験時間
60点満点(5教科で300点)
6題地理・歴史・公民が2題ずつ
5年連続沖縄の歴史や地域に関わる問題が出た
2027年度(令和9年度)沖縄県立高校入試の主な日程
出願2月1日・2日(特色選抜・一般選抜とも)
学力検査 1日目3月3日 国語・理科・英語
学力検査 2日目3月4日 社会・数学、面接など
合格発表3月17日

日程・試験時間・配点は、沖縄県教育委員会の「県立高等学校入試関連情報」(令和9年度入学者選抜)で確かめました。1日目・2日目の教科の割り振りは2022〜2026年度の実施どおりの予定で、時間割は県が別に発表します。

まず押さえる3つのこと

  • 6題の分け方は5年間同じ世界地理 → 日本地理 → 歴史(江戸まで) → 歴史(幕末から) → 政治 → 経済、の順です。どこか1分野を捨てると、その分だけ確実に点を失う形です。
  • 沖縄の歴史は、毎年どこかで出る琉球王国の中継貿易、薩摩藩との関係、琉球処分、沖縄戦、日本復帰。5年続けて、歴史の大問に沖縄が入りました。政治や経済でも、沖縄の米軍施設や県の統計が資料として出る年があります。
  • 点を分けるのは、資料の読み取りと並べかえどの大問にも、地図・グラフ・表・年表などの資料がつきます。地形図と雨温図は5年とも出ました。歴史では、できごとを古い順に並べる問題が毎年あります。

沖縄に関わる出題 2022〜2026年度

沖縄県の入試ならではの部分です。教科書では数行の内容でも、沖縄県の入試では資料つきで問われます。

沖縄に関わる題材が出た大問(年度別)
年度地理歴史公民
2022大問2マングローブとエコツーリズム大問3琉歌(恩納ナビ)
大問4首里城跡(世界遺産)、沖縄の日本復帰の日付
大問5沖縄の米軍専用施設
大問6沖縄と全国の産業別の働く人の割合
2023大問2沖縄などの県の統計の比較大問3琉球王国の成立と中継貿易
大問4沖縄戦と平和の礎(刻銘者数の表)、平和条約後の沖縄の立場
―
2024―大問3琉球王国の中継貿易
大問4施政権返還の年、琉球最後の国王、米軍基地
―
2025―大問3琉球王国と薩摩藩(黒砂糖・江戸への使節)
大問4琉球処分・朝鮮戦争と基地・施政権返還の並べかえ
―
2026―大問3琉球・奄美と薩摩藩(黒砂糖)
大問4沖縄戦の戦没者、日本復帰
大問5沖縄県民の意識調査、日米安保と基地
出たできごとを年代順に並べると
  1. 15世紀〜琉球王国の中継貿易
  2. 1609〜薩摩藩の支配、黒砂糖の上納
  3. 1879琉球処分(沖縄県の設置)
  4. 1945沖縄戦
  5. 1950朝鮮戦争で沖縄の米軍基地が使われる
  6. 1972日本復帰(5月15日)
  7. 現在米軍専用施設の集中、県民の意識

社会の大問構成 2022〜2026年度

沖縄県立高校入試 社会の大問と題材(年度別)
大問分野20222023202420252026
1世界地理時差、雨温図、工業製品の国別シェア山脈、地中海式農業時差、サバナ気候の雨温図時差と気候、熱帯・亜寒帯の暮らし、アフリカの課題インド・サウジアラビア・イタリア、オーストラリアの貿易
2日本地理地形図、関東の大学、観光と自然(マングローブ)シラス台地、雨温図、県の統計の比較、発電とエネルギー、地形図(扇状地・台地)地形図と断面図、食料自給率、県の比較地形図(扇状地)、中京工業地帯、高原野菜地形図、米の減反と冷害、発電所の分布
3歴史(江戸まで)歴史の中の女性、琉歌政権や政策が変わるとき、琉球王国の成立と中継貿易武士の時代、琉球王国の中継貿易日明貿易、琉球王国と薩摩藩古代文明、惣村、琉球と薩摩の交易
4歴史(幕末から)日本の世界遺産、沖縄の日本復帰年表で近代〜戦後、平和条約後の沖縄、沖縄戦と平和の礎オリンピック開催地から見る近現代、沖縄の施政権返還選挙法、日露戦争、沖縄の近現代の並べかえ足尾銅山、世界恐慌、沖縄戦、日本復帰
5公民(政治)選挙と議員、沖縄の米軍施設地方自治のしくみ、選挙制度大日本帝国憲法と日本国憲法、立憲主義三権分立、一票の格差、メディアリテラシー県民意識調査、日米安保と基地、衆議院の優越
6公民(経済・国際)社会保障、企業の社会的責任、沖縄の産業別の働く人会話文:物価、安全保障理事会、領土授業のふり返り:需要と供給、日本銀行、グローバル化契約、労働基準法、円安、社会保障企業の種類、インフレ、需要と供給、税
沖縄に関わる題材

題材は、2022〜2026年度の問題と正答例をもとに、ちりつもドリルがまとめたものです。

毎年出る形 大問ごとの練習ポイント

  • 時差・雨温図大問1・2。経度から時差を出す(5年で3回)、気温と降水量のグラフから都市を当てる(毎年)
    中1地理練習する
  • 地形図の読み取り大問2。地図記号、縮尺から実際の距離、断面図を選ぶ
    中2地理
  • 統計のグラフ・表大問1・2・6。産業、人口、発電、貿易などの資料から正しい文を選ぶ
    中1〜中3
  • できごとの並べかえ大問3・4。3〜4つのできごとを古い順に並べる
    中1〜中3歴史練習する
  • 琉球・沖縄の歴史大問3・4。中継貿易、薩摩藩、琉球処分、沖縄戦、日本復帰
    中1〜中3歴史
  • 政治のしくみ大問5。三権分立、選挙制度、地方自治、国会と内閣
    中3公民練習する
  • 経済のしくみ大問6。需要と供給、インフレ、税、社会保障、為替
    中3公民練習する
  • 短い記述理由や違いを15字以内などで書く。2026年度は3問
    全分野

社会の平均点の推移 60点満点

0 20 40 60 満点の半分(30点) 32.232.029.830.634.1 20222023202420252026

2024年度に29.8点まで下がったあと、2026年度は34.1点まで上がりました。2026年度の記述は3問(どれも15字以内)で、ほかは記号を選ぶ問題と語句を書く問題でした。

対策:点の取り方の順番

  1. 沖縄の歴史を、年代の流れで押さえる。琉球王国から日本復帰まで、7つほどのできごとを並べられるようにします。毎年どこかで出るうえ、並べかえ問題にもなります。
  2. 地理は、資料の型に慣れる。地形図と雨温図は5年とも出ました。時差は5年で3回です。グラフや表から正しい文を選ぶ問題は、選択肢を1つずつ資料と照らし合わせる練習をします。
  3. 歴史は、できごとを古い順に並べる練習をする。暗記した語句を、時代の順番に置けるかが問われます。年表を自分で書いてみるのが近道です。
  4. 公民は、しくみを図で覚える。三権分立、選挙制度、地方自治、需要と供給は、図やグラフで出ます。用語だけでなく、図の中の矢印の意味まで説明できるようにします。

時間配分の目安 50分

6題を同じくらいの時間で解きます。地形図や長い資料のある大問2は、少し多めに取ります。

沖縄県型の社会 50分の時間配分(ちりつもドリルの目安)
大問内容目安
1世界地理7分
2日本地理(地形図)8分
3歴史(江戸まで)7分
4歴史(幕末から)7分
5政治7分
6経済・国際7分
見直し記述の字数と、漢字の指定の確認7分

「漢字で書きなさい」という指定のある語句問題が毎年あります。見直しでは、指定を守っているかを最初に確かめてください。

沖縄県型 本番形式プリント 社会 各60点・50分

どの回も、このページの大問の並びどおりに作ったオリジナル問題です(実際の入試問題ではありません)。表紙・問題・解答用紙・正答と配点・解き方が1つのPDFに入っています。時間を計って解いてみてください。

基礎

プリントは、学校・家庭での印刷と配布は自由です。転載・再配布・販売はできません。

過去問はどこで見られる?

沖縄県教育委員会は学力検査の問題をウェブに載せていません。ネットで見る場合は、次の掲載先を使ってください。地図や写真の一部は、著作権の都合で掲載されていないことがあります。

よくある質問

沖縄県の高校入試の社会は何点満点で、試験時間は何分ですか?

60点満点で、試験時間は50分です。大問は6題で、地理・歴史・公民が2題ずつです。

社会の平均点はどのくらいですか?

2022〜2026年度は29.8〜34.1点です。2026年度は34.1点で、ここ10年でいちばん高い平均点でした。

沖縄の歴史や地域の問題は出ますか?

5年続けて出ています。琉球王国の中継貿易、薩摩藩との関係、琉球処分、沖縄戦、日本復帰などが、歴史の大問で資料つきで問われました。米軍施設や県の統計が資料になる年もあります。

記述問題は何問くらいありますか?

毎年数問で、2026年度は3問でした。15字以内など短く書く問題が中心です。

地理・歴史・公民の割合はどのくらいですか?

大問6題のうち2題ずつで、ほぼ同じ割合です。2026年度は各大問10点で、地理・歴史・公民が20点ずつでした。

2027年度の社会の試験日はいつですか?

学力検査2日目の3月4日に、数学と同じ日に行われる予定です。合格発表は3月17日です。

沖縄県のほかの教科

出典と注意

  • 大問の並びと題材は、2022〜2026年度の問題と正答例(琉球新報デジタル・東進の掲載)をもとに、ちりつもドリルが分類しました。
  • 沖縄県は教科別の平均点をウェブで公表していないため、学習塾の公開資料(誠伸社・学習塾ベンガル)の数値を使っています。2017〜2026年度の数値は、2つの資料で一致しています。
  • 2027年度の日程、試験時間(50分)、配点(60点)、特色選抜の出願は、沖縄県教育委員会の県立高等学校入試関連情報で確かめました。
  • このページは問題文・地図・図表を載せていません。分類と集計はちりつもドリルが独自に行ったものです。