小5慣用句のプリント

小5 中学受験 国語 / 9月・10月・11月ごろに習います

学年と「〜月ごろ」は、中学受験の塾で習う一般的な時期です(学校の授業とはちがいます)。四字熟語など、受験で問われる語彙は、学校の教科書にはほとんど出てきません。塾によって順番がちがうので、目安としてお使いください。

体の部分や動物を使った慣用句を、基本(意味を手がかりにぬけた字を書く)、標準(文に合う慣用句を語群から選んで書く)、発展(意味から書く・漢字のまちがいを直す)の3段で練習します。

この単元のねらい・つまずき(下へ)

まとめ慣用句慣用句標準

① 体の部分を使った慣用句から覚える ② 意味は、元の言葉どおりでないことをつかむ ③ 文の中で使い分ける

例
(1)体の部分を使う慣用句顔が広い … 知り合いが多い耳をすます … 注意して聞こうとする鼻が高い … 得意になる手を焼く … あつかいにこまる
慣用句意味のめやす
顔が広い知り合い多い
耳をすます注意して聞く
鼻が高い得意になる
手を焼くこまる
体の部分は、動作や気持ちの意味になる。実際の体の話ではない
(2)体以外を使う慣用句油を売る … むだ話をして、なまける猫の手も借りたい … とてもいそがしい水に流す … 過去のもめごとを、なかったことにする
慣用句意味のめやす
油を売るなまける
猫の手も借りたいいそがしい
水に流す許す
動物や物を使った慣用句は、場面の絵で思い出す
(3)意味が近い慣用句は、使う場面でちがいを言う手を焼く … あつかいにこまる(相手が思うようにならない)手に余る … 自分の力ではどうにもならない
近い語ちがい
手を焼く相手に困る
手に余る力が足りない
文の前後に「相手」「自分の力」などの手がかりがないか確かめて、選ぶ

この内容は「ポイント」のプリント(下の一覧)としても印刷できます。

先生へのメモ

意味が元の言葉どおりでないことをつかませ、文の中でどんな場面で使うかを話し合わせると定着しやすくなります。

プリント一覧

はじめて使うなら 慣用句 きほん その1 から。型ごとの違いは下のとおりです。

ポイント (1枚)

きほん (10枚)

ふつう (10枚)

はってん (6枚)

小テスト (4枚)

個別配慮 (4枚)

この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)

この単元のねらい

体の部分や動物・身の回りの物を使った慣用句について、もとの言葉とはちがう意味をもつことをつかみ、意味から言葉を、言葉から意味を行き来できるようにします。

学ぶ内容

慣用句とは、二つ以上の言葉が結びついて、もとの言葉の意味とはちがう、ひとまとまりの特別な意味を表す言い方です。たとえば「顔が広い」は、顔の大きさではなく「知り合いが多い」という意味になります。「骨が折れる」も、本当に骨が折れるのではなく「苦労が多くて、たいへんだ」ということです。言葉の意味をそのままつなげても意味にたどり着けないところが、慣用句のおもしろさであり、難しさでもあります。 小学校の学習指導要領では、ことわざや慣用句、故事成語など長い間使われてきた言葉の意味を知り、使うことが、3・4年の内容として示されています。このページは中学受験の語句の学習として5年生のところに置いていますが、ねらいは、使える言葉の数を増やし、文の中で正しく選べるようにすることです。読解の問題でも、慣用句の意味を知らないと登場人物の気持ちを読みちがえることがあります。 プリントには、「顔・耳・目・口・手・足・腹・胸」など体の部分を使った慣用句と、「猫の額」「馬が合う」「水に流す」「油を売る」のように動物や身の回りの物を使った慣用句が出てきます。大問には基本・標準・発展の札がついていて、基本は意味を手がかりにぬけた漢字1字を書く問題、標準は文の〔〕に合う慣用句を語群から選んで書く問題、発展は意味だけから慣用句を書く問題と、文の中の漢字のまちがいを直す問題です。きほんのプリントは基本の大問だけ、ふつうは基本と標準の2つ、はってんは発展の2つで組んであります。

つまずきやすいところ

  • 意味を、言葉のとおりに受け取ってしまう。「耳が痛い」を本当に耳が痛いことだと読み、「自分の弱点を言われて、聞くのがつらい」という意味にたどり着けないことがあります。
  • 同じ体の部分を使う慣用句が多く、「耳が痛い」「耳を疑う」「耳を貸す」のように、形の似た言葉の意味が混ざります。
  • 書くときに、形の似た字に取りちがえます。「顔」を「願」、「猫」を「描」と書くようなまちがいで、はってんの「漢字のまちがいを直す」問題も、この形で出てきます。
  • 意味は言えても、文のどの場面に合うかを選べないことがあります。「手を焼く」(相手があつかいにくくて困る)と「手に余る」(自分の力ではどうにもならない)のように意味が近いものは、特に迷いやすくなります。

教え方・声かけのコツ

  • 答え合わせのあとに、その慣用句を使った短い文を、お子さんに1つ作らせてみてください。自分の生活の場面に引きつけると、意味と使い方がつながります。
  • 体の部分ごとにまとめて確認すると整理しやすくなります。「目」の慣用句を並べ、意味のちがいを話し合う、といったやり方です。
  • 意味が元の言葉どおりでないことに気づけたら、「本当はどういうこと?」と聞き返すと、意味を自分の言葉で言い直す練習になります。
  • 漢字をまちがえたときは、字を直すだけでなく、なぜその字なのか(「顔が広い」は顔、つまり人に知られていること)を一緒に考えると、同じまちがいが減りやすくなります。

運営者の見方

慣用句は、意味を丸暗記しても、文の中で使い分けられなければ読解や作文で役に立ちません。そこでこのシリーズでは、同じ慣用句に「ぬけた字を書く」「文に合うものを選ぶ」「意味だけから書く」「漢字のまちがいを直す」と、問われ方を変えて何度も出会えるようにしました。 語群をつくるときは、「手を焼く」と「手に余る」、「目を丸くする」と「舌を巻く」のように意味が近い慣用句を、同じ問題の選択肢に並べないようにしています。答えが1つに決まらない問題にしないためです。意味の近い組のちがいは、ポイントのプリントで、どんな場面で使うかを手がかりに見分ける形で説明しています。 はってんは、意味から書く・漢字のまちがいを直すという、入試の語句の小問でよく見かける形にしてあり、きほん・ふつうよりかなり難しく感じるはずです。小テストは基本と標準の大問で組んだ100点満点です。個別配慮のプリントは、文字と枠を大きくし、基本の問題と語群から選ぶ問題を2問だけにしています。 慣用句は1度で覚えきる単元ではありません。短いプリントを何回かに分け、時間をあけて同じ言葉に出会う使い方を想定しています。

よくある質問

Q. 慣用句とことわざは何がちがいますか。
A. 慣用句は「顔が広い」のように、二つ以上の言葉が結びついて特別な意味を表す言い方です。ことわざは「急がば回れ」のように、教えやいましめ、生活の知恵を短い言葉にしたものです。区別があいまいなものもあるので、分類よりも意味を使えることを優先してください。

Q. 何年生から取り組めますか。
A. このページは5年生向けのくくりですが、慣用句そのものは小学校3・4年で学ぶ内容なので、意味が分かれば他の学年でも使えます。難しいときは個別配慮のプリントから始め、慣れたらきほんに進むのがおすすめです。

Q. 書く問題で漢字が苦手です。
A. ふつうの標準の大問と個別配慮のプリントは、語群から選ぶ形なので、書く量を減らして意味の確認に集中できます。漢字は、まちがえた字だけ書き直して集める方法でも大丈夫です。