小5ことわざ・故事成語のプリント

小5 中学受験 国語 / 10月・11月・12月ごろに習います

学年と「〜月ごろ」は、中学受験の塾で習う一般的な時期です(学校の授業とはちがいます)。四字熟語など、受験で問われる語彙は、学校の教科書にはほとんど出てきません。塾によって順番がちがうので、目安としてお使いください。

ことわざ・故事成語を、基本(意味を手がかりにぬけた字を書く)、標準(文に合うことわざを記号で選ぶ)、発展(意味から書く・漢字のまちがいを直す)の3段で練習します。

この単元のねらい・つまずき(下へ)

まとめことわざ・故事成語ことわざ・故事成語標準

① 前半と後半をセットで覚える ② 意味は、たとえ話を一般にしたもの ③ 故事成語は、もとの話といっしょに覚える

例
(1)動物が出てくることわざ猿も木から落ちる … 名人でも失敗する猫に小判 … 価値がわからない人に、よい物をあげてもむだ犬も歩けば棒に当たる … 何かをすると思わぬ出来事にあう
ことわざ意味のめやす
猿も木から落ちる名人も失敗
猫に小判むだ
犬も歩けば棒に当たる思わぬ出来事
動物の絵を思い浮かべて、意味をたとえ話にして覚える
(2)体や自然が出てくることわざ石の上にも三年 … がまんしてやれば成功する急がば回れ … 急ぐときは、あん全な道を選ぶ雨降って地固まる … もめごとのあと、前よりよくなる
ことわざ意味のめやす
石の上にも三年がまん
急がば回れ安全な道
雨降って地固まる前よりよい
意味は「教え」の形で覚えると、文に合わせやすい
(3)故事成語は、もとの話から意味が決まる五十歩百歩 … 大した差がない矛盾 … つじつまが合わない蛇足 … よけいなもの
故事成語意味のめやす
五十歩百歩大差ない
矛盾つじつまが合わない
蛇足よけいなもの
もとの話を一言で言えると、まちがえにくい

この内容は「ポイント」のプリント(下の一覧)としても印刷できます。

先生へのメモ

たとえ話を、自分の生活の場面におきかえて話させると、意味がつかみやすくなります。故事成語は、もとの話を一言で言えるようにしておくと安心です。

プリント一覧

はじめて使うなら ことわざ・故事成語 きほん その1 から。型ごとの違いは下のとおりです。

ポイント (1枚)

きほん (10枚)

ふつう (10枚)

はってん (6枚)

小テスト (4枚)

個別配慮 (4枚)

この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)

この単元のねらい

ことわざと故事成語の意味をつかみ、文や場面に合うものを選んだり、意味から言葉を思い出して書いたりできるようにします。

学ぶ内容

ことわざは、昔から言い伝えられてきた、教えやいましめ、生活の知恵を短い言葉にしたものです。たとえば「急がば回れ」は、急ぐときほど、あぶない近道より安全な遠回りのほうが結局早い、という意味です。故事成語は、中国の昔の出来事や話(故事)から生まれた言葉です。たとえば「矛盾」は、どんな盾でもつらぬく矛と、どんな矛でも防ぐ盾を一緒に売ろうとした人の話から、つじつまが合わないことを表します。 どちらも、言葉の表面の意味と、実際に伝えたい意味がちがいます。そのため、一つずつの意味だけでなく、どんな場面で使うかまでセットで身につける必要があります。小学校の学習指導要領では、ことわざや慣用句、故事成語の意味を知り使うことが3・4年の内容として示されていて、解説には故事成語の例として「矛盾」「推敲」「五十歩百歩」が挙がっています。このページは、その先の中学受験の語句の学習として5年生のところに置いています。 プリントの大問には基本・標準・発展の札がついています。基本は意味を手がかりにぬけた漢字1字を書く問題、標準は文に合うことわざ・故事成語をア〜エから選んで記号で答える問題、発展は意味だけから書く問題と、文の中の漢字のまちがいを直す問題です。きほんは基本の大問だけ、ふつうは基本と標準、はってんは発展の2つで組んでいます。

つまずきやすいところ

  • ことわざは前半と後半の組み合わせで覚えるため、片方だけ覚えていて、書くときに一部の言葉が別のものに入れ替わります。
  • 「猿も木から落ちる」「弘法にも筆の誤り」「河童の川流れ」のように、同じ意味のことわざがいくつもあり、どれがどの言い方だったかが混ざります。
  • 故事成語は、元になった話を知らないと意味が結びつかず、字面からの想像で答えてしまうことがあります。「蛇足」を「へびの足」と読んだだけでは、「よけいなつけ足し」という意味は出てきません。
  • 漢字のまちがいを直す問題で、「木」と「気」のように同じ読みの字に入れ替わっていることに気づけません。意味と字を結びつけて覚えていないと、読みだけで正しいと思ってしまいます。

教え方・声かけのコツ

  • ことわざは、自分の生活の場面におきかえて話させると意味がつかみやすくなります。「それ、最近あった?」と聞いてみてください。
  • 故事成語は、元の話を「ひとことで」言えるようにしておくと安心です。「矛盾」なら「何でもつらぬく矛と、何でも防ぐ盾の話」くらいが目安です。
  • 同じ意味のことわざは、並べて見くらべると整理しやすくなります。ノートに「名人でも失敗する」という意味の下に、3つ並べて書くのもよい方法です。
  • まちがえたことわざは、答え合わせのあとに声に出して2回読み、前半と後半をセットで耳に入れる方法が手軽です。

運営者の見方

ことわざと故事成語は、意味を知っていても、実際の文の中では「どれが合うのか」で迷いやすい言葉です。ふつうのプリントでは、ぬけた字を書く大問と、語群から選んで記号で答える大問を1枚に入れました。慣用句・四字熟語の標準は選んだ語を書く形ですが、ことわざ・故事成語は記号で答える形です。 選択肢には、「猿も木から落ちる」と「河童の川流れ」、「猫に小判」と「豚に真珠」のように意味が同じ組を一緒に並べないようにしています。意味から書く問題にも、こうした組や長いことわざは使っていません。答えが1つに決まる問題だけにするためです。 はってんは、意味から書く・漢字のまちがいを直すという、入試の語句の小問でよく見かける形で、意味のヒントだけで言葉を思い出すため、ふつうよりずっと難しく感じることがあります。ポイントのプリントで「前半と後半をセットで覚える」「故事成語はもとの話といっしょに覚える」という覚え方を見てから進める順番にしています。小テストは基本と標準の大問で組んだ100点満点です。個別配慮のプリントは、文字と枠を大きくし、基本の問題と語群から選ぶ問題を2問だけにしました。 ことわざは数が多く、一度に全部は覚えられません。1枚ずつ進めて、時間をあけて同じ言葉に会えるようにするのがこのシリーズの考え方です。

よくある質問

Q. ことわざと故事成語はどう区別すればよいですか。
A. 中国の昔の話(故事)に由来する言葉を故事成語と呼びます。「矛盾」「蛇足」「五十歩百歩」などです。ことわざは、由来がはっきりしなくても、教えや知恵を短くまとめた言葉です。区別があいまいなものもあるため、まずは意味と使い方を優先してください。

Q. 意味は分かるのに、語群から選ぶ問題を間違えます。
A. 文の前後を読んで、場面の様子や気持ちに印をつけてから選ぶと、まちがいが減ります。意味を手がかりにするだけでなく、「この文はよい意味か、悪い意味か」を確認する方法もおすすめです。

Q. 記号で答える問題はどんな問題ですか。
A. 文に合うことわざ・故事成語を、ア〜エの4つから選び、その記号を書く形です。ふつうのプリントと小テストの、標準の大問として出ます。