小5県別統計の当てはめのプリント

小5 中学受験 社会 / 5月・6月ごろに習います

学年と「〜月ごろ」は、中学受験の塾で習う一般的な時期です(学校の授業とはちがいます)。統計の数は、出典と年を図の下に書いています。塾によって順番がちがうので、目安としてお使いください。

米・だいこん・みかん・りんご・豚・乳用牛・漁業・工業の県別の統計(農林水産省・経済産業省)を使って、基本(全国で何位の県か・全国の何%か)、標準(4県×4指標の表に当てはめる)、発展(グラフを読んで計算する・地図の県で多い理由を書く)の3段で練習します。

この単元のねらい・つまずき(下へ)

まとめ県別統計の当てはめ県別統計標準

① 地形と気候で産地を考える ② 大都市・港・工場との関係を考える ③ 表は「その列でいちばん大きい数」の県から決める

例
(1)地形と気候で、産地を考える米 … 広い平野と豊富な水(新潟・北海道・秋田)みかん … 冬もあたたかく、日当たりのよい斜面(和歌山・静岡・愛媛)りんご … 夏もすずしい気候(青森・長野)乳用牛 … すずしく、広い土地(北海道)
作物・家ちく多い県ひみつ
米新潟・北海道平野と水
みかん和歌山・静岡あたたかさ
りんご青森・長野すずしさ
乳用牛北海道広い牧草地
「地形・気候・水」の3つで理由を言えると、記述にも使える
(2)大都市・港・工場との関係を考えるだいこん … 東京に近い千葉(近郊農業)豚 … 水もちの悪いシラス台地の鹿児島(畜産)漁業 … 三つの海に面する北海道製造品出荷額 … 自動車工業の愛知
指標1位の県ひみつ
だいこん千葉大消費地が近い
豚鹿児島シラス台地
漁業北海道漁場が広い
製造品出荷額愛知自動車工業
大都市の近く・港の近く・工場の多い県かどうかも、手がかりになる

この内容は「ポイント」のプリント(下の一覧)としても印刷できます。

先生へのメモ

表は「その列でいちばん大きい数」の県から決めると、残りがしぼれます。県で多い理由は、地形・気候・水・大都市との近さ・港や工場の3つの視点で言えるようにしてください。統計の年と出典は、図の下に書いています。

プリント一覧

はじめて使うなら 県別統計の当てはめ きほん その1 から。型ごとの違いは下のとおりです。

ポイント (1枚)

きほん (10枚)

ふつう (10枚)

はってん (6枚)

小テスト (4枚)

個別配慮 (4枚)

この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)

この単元のねらい

米・野菜・くだもの・畜産・漁業・工業の県別の統計を読み、順位や割合を答えたり、表やグラフから県を見分けたりして、その県で多い理由を説明できるようにします。

学ぶ内容

この単元で使う統計は8つです。米・だいこん・みかん・りんごの収穫量(農林水産省「作物統計」)、豚と乳用牛の飼養頭数(農林水産省「畜産統計」)、海面漁業の漁獲量(農林水産省「漁業・養殖業生産統計」)、製造品出荷額等(経済産業省「経済構造実態調査」)で、年は2024年か2025年です。単位はトン・頭・億円と、指標によってちがいます。問題文や図の下に、何年の統計かを書いています。 まず「全国で何位の県か」「全国の何%をしめるか」といった、数字の読み方の基本を練習します。次に、4つの県と4つの指標を表にした問題で、「この列はどの指標か」「この行はどの県か」を当てはめます。表の数は全国の合計に対する割合(%)で、上位10県に入らない県は「○未満」と示しています。さらに、上位5県の棒グラフから計算したり、地図で色をぬった県で多い理由を書いたりする問題へ進みます。 理由を考える手がかりは、ポイントのプリントにまとめています。米・みかん・りんご・乳用牛などの農業は「地形・気候・水」の3つで、だいこん・豚・漁業・工業は、大都市との近さ、港や工場、土地の性質との関係で考えます。たとえば紙面の統計では、米は広い平野と豊富な水のある新潟県、豚は水もちの悪いシラス台地で畜産がさかんな鹿児島県、製造品出荷額等は自動車工業がさかんな愛知県が1位です。単に「多い」と覚えるのではなく、「なぜそこで多いのか」まで言えると、初めて見る統計でも手がかりが使えます。

つまずきやすいところ

  • 順位と数字の大きさがつながらず、「1位の県の数字」を探すのに時間がかかります。表の中でいちばん大きい数字から先に決めるのが近道です。
  • 割合の計算で、何を全体にするかを取りちがえます。紙面の「全国の何%」は、問題文に書いた全国の合計でわります。
  • 指標の単位(トン・頭・億円)を見落とし、数字の大小だけで比べてしまいます。単位を声に出して読む習慣がないことが原因です。
  • 県の名前と位置が頭に入っていないと、地図で色をぬった県の理由を考える前につまずきます。位置は別に確かめておく必要があります。
  • 理由を「気候が合っているから」とだけ書いてしまいます。どんな気候か、地形や水とどう関係するかまで書かないと、説明として足りません。

教え方・声かけのコツ

  • 表の当てはめは「その列でいちばん大きい数字の県」から決めて、残りをしぼります。
  • 理由は、ポイントのプリントの「地形・気候・水」と「大都市・港・工場」のどれが当てはまるかを選ぶ形で考えます。
  • 問題文や図の下にある統計の年を、最初に声に出して確かめます。
  • グラフの計算は、「上位3県の合計÷全国の合計」「1位÷5位」のように、式を言葉で言ってから計算します。

運営者の見方

この単元は、統計を暗記するのではなく、手元の資料から答えを決める練習になるように作りました。きほん(6問)は、全国で上位の県を書く、上位3位に入らない県を選ぶ、全国の何%かを求める、ある県が1位の指標を選ぶ、の4種類です。 ふつうは、基本1問と、4県×4指標の表の当てはめ2問です。表の当てはめは、列の指標を当てる形と、行の県を当てる形があり、各列の答えの県は、ほかの3県よりはっきり大きい割合になるように組んであります。いちばん大きい数から決めていけば、答えが1つに決まります。 はってんは、上位5県の棒グラフを読む問題2問(上位3県の割合、1位が5位の何倍か、1位と2位の差を求める問題か、グラフから読み取れる正しい文を選ぶ問題)と、地図で色をぬった県で多い理由を25〜40字で書く(または選ぶ)問題1問です。 個別配慮の版は、文字と枠を大きくして、全国で上位(1位・2位など)の県を書く問題と、ある県が1位の指標を選ぶ問題だけにしました。統計の数字は年で変わるので、どの問題にも何年の統計かを書いています。

よくある質問

Q. 統計の数字は覚えたほうがよいですか。
A. 細かい数字より、どの県が上位かという特色と、その理由を覚えるほうが役に立ちます。数字や順位は年によって変わることがあるためです。

Q. 県の位置が分かりません。どうすればよいですか。
A. 先に白地図などで県の位置を確かめてから取り組むと、地図の問題で理由を考えやすくなります。この単元の中心は統計の読み取りです。

Q. 工業の統計は、何を表していますか。
A. 紙面の工業の指標は「製造品出荷額等」(経済産業省「経済構造実態調査」、単位は億円)で、工場で作って出荷した製品の金額などを表します。工場の数ではなく、金額の統計です。