小5雨温図と気候の判別のプリント
小5 中学受験 社会 / 5月・6月ごろに習います
学年と「〜月ごろ」は、中学受験の塾で習う一般的な時期です(学校の授業とはちがいます)。統計の数は、出典と年を図の下に書いています。塾によって順番がちがうので、目安としてお使いください。
札幌・新潟・金沢・長野・松本・東京・高知・高松・岡山・那覇の雨温図(気象庁の平年値)を使って、基本(雨温図から気候区を考える・表から読み取る)、標準(4つの雨温図を地点や気候区に当てはめる)、発展(表から雨温図をかく・特色の理由を書く)の3段で練習します。
① 気温の高さと、夏と冬の差を見る ② 降水量が多い季節を見る ③ 季節風・山地・海流で理由を言う
| 気候区 | 気温 | 降水量 |
|---|---|---|
| 北海道 | 低い | 少なめ |
| 日本海側 | ふつう | 冬に多い |
| 太平洋側 | ふつう | 夏に多い |
| 中央高地 | 差が大きい | 少ない |
| 瀬戸内 | 温暖 | 少ない |
| 南西諸島 | 高い | 多い |
この内容は「ポイント」のプリント(下の一覧)としても印刷できます。
先生へのメモ
雨温図は「気温の高さ」「夏と冬の気温の差」「降水量が多い季節」の3つで見ます。日本海側は冬に雪で降水量が多く、太平洋側は夏に多く、瀬戸内と中央高地は一年を通して少なめです。理由は、季節風と山地・海流で説明できるようにしてください。
1枚だけでなく、忘れる前にくり返して定着させたいときは、コースが便利です。次はいつ・どのプリントを使うか、日程を自動で決めます(通常/配慮、先生用/家庭用)。
コースで使うプリント一覧
はじめて使うなら 雨温図と気候の判別 きほん その1 から。型ごとの違いは下のとおりです。
ポイント (1枚)
きほん (10枚)
ふつう (10枚)
はってん (6枚)
小テスト (4枚)
個別配慮 (4枚)
この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)
この単元のねらい
雨温図の形から、気温の高さ・夏と冬の差・降水量の多い季節を読み取り、日本の気候区の特色と、その理由(季節風・山地・海流)を説明できるようにします。
学ぶ内容
雨温図は、月ごとの平均気温を折れ線で、月ごとの降水量を棒で、ひとつの図に重ねたグラフです。この単元では、気象庁の平年値(1991〜2020年の30年間の平均)を使い、10地点を6つの気候区に分けて扱います。紙面の分け方は、札幌=北海道、新潟・金沢=日本海側、長野・松本=中央高地、東京・高知=太平洋側、高松・岡山=瀬戸内、那覇=南西諸島です。 見るポイントは3つです。気温が全体に高いか低いか、夏と冬の気温の差が大きいか小さいか、降水量が多い季節はいつか、です。日本海側は冬に雪が多くて冬の降水量が多く、太平洋側は夏に多くなります。瀬戸内と中央高地は、一年を通して降水量が少なめで、中央高地は夏と冬の気温の差が大きいのが特色です。北海道は気温が低く梅雨がはっきりせず、南西諸島は冬でもあたたかく降水量が多くなります。 理由は季節風・山地・海流で説明します。冬は北西の季節風が日本海の水じょう気をふくんで山地にぶつかり、日本海側に雪を降らせます。山地をこえた太平洋側は、冬は晴れて乾燥した日が多くなります。夏は南東の季節風が太平洋から湿った空気を運び、太平洋側に雨を多く降らせます。瀬戸内は中国山地と四国山地に季節風がさえぎられ、中央高地は海から遠く高い山にかこまれているため、雨が少なくなります。南西諸島は緯度が低く、暖流の黒潮の影響も受けます。
つまずきやすいところ
- 気温の折れ線と降水量の棒を取りちがえ、左右の目もりを読みまちがえます。軸にある単位(℃とmm)を最初に確かめる習慣がないことが原因です。
- 「日本海側=雨が多い」と一年中のことのように覚えると、夏に降水量が多い雨温図とまぎれます。多い季節をセットで覚える必要があります。
- 北海道と中央高地を、どちらも「冬が寒い」だけで見ると区別できません。北海道は年間を通して気温が低く梅雨がはっきりしない、中央高地は夏の気温が高く夏と冬の差が大きい、という点で見分けます。
- 瀬戸内と中央高地を、どちらも「雨が少ない」とだけ覚えてしまいます。冬の気温の低さや、夏と冬の差の大きさなど、もうひとつの手がかりがないと区別できません。
- 表から雨温図をかくとき、2つの目もりのとり方をまちがえます。折れ線(気温)と棒(降水量)の軸を別々に読む必要があります。
教え方・声かけのコツ
- 雨温図を見たら、「気温は高い?低い?」「夏と冬の差は?」「いちばん降るのはいつ?」の3つを順に言います。
- 季節風の向き(冬は北西、夏は南東)と山地の位置を日本地図に矢印でかいて、理由を目で確かめます。
- 4つの雨温図の当てはめでは、那覇(冬でも高い気温)や日本海側(冬の降水量)のように、はっきり特色が分かれる図から先に決め、残りをしぼります。
- 表から雨温図をかく練習では、気温の点と降水量の棒を、月ごとに1つずつ確かめながらかきます。
運営者の見方
雨温図は、見方を知れば手がかりが多いのに、慣れないうちは形が似て見える資料です。そのため、きほんは、雨温図や特色の文から気候区を選ぶ問題2問と、月別の表から数を読み取る問題1問(気温がいちばん高い月、気温の年較差、夏や冬の降水量の合計など)から始めます。 ふつうは、気候区を選ぶ問題1問と、4つの雨温図を都市名か気候区に当てはめる問題1問です。4つの雨温図は、いつもちがう気候区の地点から選んでいるので、気候区ごとの特色の差で見分けられます。 はってんでは、表の数から自分で雨温図をかく問題と、気候区の特色の理由を25〜45字で書く(または4つから選ぶ)問題に取り組みます。読む側から、かく側へまわることで、軸や目もりの意味がつかみやすくなります。 個別配慮の版は、雨温図から気候区を選ぶ問題と、特色の文から気候区を選ぶ問題に限っています。文字と枠を大きくして、作図や記述は入れていません。
よくある質問
Q. 10地点の気候区は、どう分けますか。
A. 紙面では、札幌=北海道、新潟・金沢=日本海側、長野・松本=中央高地、東京・高知=太平洋側、高松・岡山=瀬戸内、那覇=南西諸島としています。気候区の呼び名は教科書や塾によって異なることがあり、中央高地を「内陸(性)の気候」と書く場合もあります。
Q. 雨温図の数字は毎年変わりますか。
A. 紙面は気象庁の平年値(1991〜2020年の30年間の平均)を使っているので、年ごとのゆれではなく、長い期間の平均を表しています。平年値は10年ごとに更新されます。
Q. 理科の天気とはちがいますか。
A. 理科では天気の変化のしくみを学びます。ここでは、日本の地域ごとの気候の特色を、資料から読み取って整理します。


































