小6憲法・三権・選挙のプリント

小6 中学受験 社会 / 10月・11月ごろに習います

学年と「〜月ごろ」は、中学受験の塾で習う一般的な時期です(学校の授業とはちがいます)。統計の数は、出典と年を図の下に書いています。塾によって順番がちがうので、目安としてお使いください。

日本国憲法・国会・内閣・裁判所・選挙について、基本(穴うめ・○×・仕事をする機関)、標準(3つの文の正誤の組み合わせ・まちがっている文をえらぶ・仕事を機関に当てはめる)、発展(4つの文の正誤の組み合わせ・制度の理由を書く)の3段で練習します。正誤の文は、同じ事実の「正しい文」と「まちがった文」から作ります。

この単元のねらい・つまずき(下へ)

まとめ憲法・三権・選挙憲法・三権・選挙標準

① 三権(立法・行政・司法)の仕事を分ける ② 数字は似たものを比べて覚える ③ 正誤問題は「数字・主語・順序」を見る

例
(1)衆議院と参議院任期 … 衆議院4年(解散あり)、参議院6年(解散なし。3年ごとに半数を改選)被選挙権 … 衆議院25歳以上、参議院30歳以上内閣不信任の決議 … 衆議院だけ。予算は先に衆議院へ
衆議院参議院
任期4年(解散あり)6年(3年ごとに半数改選)
被選挙権25歳以上30歳以上
内閣不信任できるできない
衆議院のほうが任期が短く解散もあるので、議決が強い(衆議院の優越)

この内容は「ポイント」のプリント(下の一覧)としても印刷できます。

先生へのメモ

数字(任期・年齢・3分の2など)は、衆議院と参議院、知事と市町村長のように、似たものを表にして比べて覚えます。三権分立は「国会=法律を作る、内閣=法律にもとづいて政治を行う、裁判所=裁判を行う」で、たがいに権力をおさえあうしくみです。

プリント一覧

はじめて使うなら 憲法・三権・選挙 きほん その1 から。型ごとの違いは下のとおりです。

ポイント (1枚)

きほん (10枚)

ふつう (10枚)

はってん (6枚)

小テスト (4枚)

個別配慮 (4枚)

この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)

この単元のねらい

日本国憲法の考え方と、国会・内閣・裁判所の役割、選挙のしくみを整理し、三権がたがいに権力をおさえあうしくみを説明できるようにします。

学ぶ内容

日本国憲法は1946年11月3日に公布され、1947年5月3日に施行されました。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義が三つの原則です。戦争の放棄は第9条、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利(生存権)は第25条に定められています。 国の政治は、権力が一か所に集まらないよう、国会(立法)・内閣(行政)・裁判所(司法)の三つに分けられています。これが三権分立で、三つの機関はたがいに権力をおさえあいます。国会は国権の最高機関で、国の唯一の立法機関です。内閣総理大臣は国会議員の中から国会が指名し、内閣は国会に対して連帯して責任を負います。最高裁判所は、法律などが憲法に違反していないかを最終的に判断するので「憲法の番人」とよばれます。 国会は衆議院と参議院の二院制です。衆議院は任期4年で解散があり、参議院は任期6年で解散がなく、3年ごとに半数を改選します。内閣不信任の決議ができるのは衆議院だけで、予算も先に衆議院に出されます。数字の「3分の2」は2か所に出てきます。憲法改正の発議は各議院の総議員の3分の2以上の賛成が必要で(そのあと国民投票で過半数)、法律案で両院の議決が異なったときは、衆議院が出席議員の3分の2以上で再び可決すれば法律になります。 選挙権は満18歳以上です。被選挙権は、衆議院議員が満25歳以上、参議院議員が満30歳以上、都道府県知事が満30歳以上、市町村長が満25歳以上です。

つまずきやすいところ

  • 国会・内閣・裁判所の仕事を取りちがえます。たとえば「予算案を作る」のは内閣、「予算を議決する」のは国会のように、似た仕事を1つずつ結びつけて覚えていないことが原因です。
  • 衆議院と参議院の任期や被選挙権の年れいを入れかえます。衆議院は「4年・25歳・解散あり」、参議院は「6年・30歳・解散なし」と、組で覚えないと混ざります。
  • 「三権分立」を、三つの機関が別々に働くだけと考えます。たがいに権力をおさえあうしくみだという点が抜けやすいところです。
  • 「3分の2」がどの制度の数字かを取りちがえます。憲法改正の発議は「総議員の」3分の2以上、衆議院の再可決は「出席議員の」3分の2以上です。
  • 正誤の文で、一部だけまちがえている文を見落とします。文全体を読まず、前半だけで判断することが原因です。

教え方・声かけのコツ

  • 三権分立の図を、白紙に自分でかいて、矢印に「おさえる」はたらきを書きこみます。
  • 衆議院と参議院、知事と市町村長のように、似たものを表にして、任期と年れいを並べて比べます。
  • 正誤の文は、「まちがっているところに線を引いて、正しく言いなおす」練習をすると、どこが変えられやすいかが見えてきます。
  • 憲法の三つの原則は、身近な例(投票、裁判、戦争をしないこと)に結びつけて話します。

運営者の見方

憲法・三権・選挙は、用語が多く、似た制度が並ぶ単元です。そのため、正誤の文を「同じ事実の正しい文と、数・主語・順序の一部だけを変えたまちがった文」から作る方針にしました。まちがった文は、どの語がちがうのかを見つける練習になり、知識のあいまいな部分を見つけやすくなります。ポイントのプリントでは、衆議院と参議院の任期・被選挙権・内閣不信任を表で比べています。 きほん(6問)は、穴うめ(用語・数・年れい)、1つの文の○×、仕事をする機関(国会・内閣・裁判所)を選ぶ問題です。ふつうは基本1問と標準2問で、標準は3つの文の正誤の組み合わせ、まちがっている文えらび、3つの仕事を国会・内閣・裁判所に当てはめる問題です。はってんは、4つの文の正誤の組み合わせと、制度の理由(三権分立、衆議院の優越、18歳選挙権)を30〜50字で書く(または選ぶ)問題の2問です。 小テストは3問で100点満点です。個別配慮の版は、文字と枠を大きくして、穴うめと文の○×だけにしました。

よくある質問

Q. 衆議院と参議院の数字(任期など)は、どうやって覚えますか。
A. 表にして並べ、「衆議院は任期4年・解散あり・被選挙権25歳」「参議院は任期6年・解散なし・3年ごとに半数改選・被選挙権30歳」と組で覚えます。衆議院のほうが任期が短く解散もあるので、国民の意見をより反映していると考えられ、議決で強い力をもつ(衆議院の優越)、と理由とセットにすると混ざりにくくなります。

Q. 三権分立は、中学校でも出てきますか。
A. 中学校の社会(公民的分野)でも、国会を中心とする民主政治のしくみや裁判のしくみを、よりくわしく学びます。

Q. 選挙のしくみはどこまで出ますか。
A. 紙面では、選挙権(18歳以上)と被選挙権の年れい、秘密選挙などの原則、衆議院は小選挙区制と比例代表制、参議院は選挙区と比例代表で選ぶこと、までを扱います。投票率などの年で変わる数値は出していません。