小6財政・税・社会保障のプリント

小6 中学受験 社会 / 11月・12月ごろに習います

学年と「〜月ごろ」は、中学受験の塾で習う一般的な時期です(学校の授業とはちがいます)。統計の数は、出典と年を図の下に書いています。塾によって順番がちがうので、目安としてお使いください。

国の予算、税金の種類と分け方、累進課税、消費税、国債、社会保障の4つの柱、地方交付税を確かめる。基本は用語としくみの正誤、標準は分類と予算成立の手順、発展は「なぜその制度があるのか」を説明する。

この単元のねらい・つまずき(下へ)

まとめ財政・税・社会保障財政・税金・社会保障標準

① 歳入(税金・国債)と歳出 ② 税金の分け方(国税と地方税、直接税と間接税) ③ 社会保障の4つの柱

例
(1)予算が成立するまで内閣が予算案をつくる衆議院に予算案を提出する(衆議院が先に審議)衆議院で審議して議決し、参議院へ送る参議院で審議して議決すると予算が成立する
予算案は内閣、議決は国会
(2)税金の分け方国に納める税が国税、都道府県や市町村に納める税が地方税税を負担する人と納める人が同じなら直接税ちがうなら間接税
国税地方税
直接税所得税・法人税・相続税住民税・固定資産税
間接税消費税・酒税地方消費税など
所得税は直接税で国税、消費税は間接税で国税

この内容は「ポイント」のプリント(下の一覧)としても印刷できます。

先生へのメモ

財政の単元は、「お金の入り方(歳入)」と「お金の使い方(歳出)」を分けて考えると整理しやすくなります。税金は、国税か地方税か、直接税か間接税かの2つの目で分類しましょう。社会保障は少子高齢化とセットで、「なぜ費用がふえているのか」を説明できるようにしておくと記述にも強くなります。

プリント一覧

はじめて使うなら 財政・税・社会保障 きほん その1 から。型ごとの違いは下のとおりです。

ポイント (1枚)

きほん (10枚)

ふつう (10枚)

はってん (6枚)

小テスト (4枚)

個別配慮 (4枚)

この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)

この単元のねらい

国の予算、税金、社会保障のしくみを、お金の入り方(歳入)と使い方(歳出)に分けて整理し、制度がある理由まで説明できるようになることをねらいます。

学ぶ内容

国や地方の政治は、税金などのお金によって支えられています。小学校6年の社会では、国や地方公共団体の政治の学習の中で、税金(租税)の役割を学び、社会保障の取り組みを取り上げることもあります。この単元は、それを中学受験で問われる細かさまで広げたもので、中学校の公民で学ぶ「財政」の入口にもあたります。 扱う内容は、国の予算(一般会計、歳入と歳出)と予算が成立するまでの手順(内閣が予算案をつくり、衆議院に先に提出し、衆議院・参議院の順に議決して成立)、税金の分け方(国税か地方税か、直接税か間接税か)、所得税・法人税・消費税・固定資産税などの税、所得が多いほど税率が高くなる累進課税、国の借金である国債と国債費、社会保障の4つの柱(社会保険・公的扶助・社会福祉・公衆衛生)、地方公共団体の財政の差をおさえる地方交付税です。財務省の資料から作った国の一般会計当初予算の表やグラフ(平成2年度・平成22年度・令和7年度)を読んで、費目の割合や、歳入にしめる公債金の割合(公債依存度)を計算する問題も入っています。累進課税・国債・地方交付税は、小学校の教科書では扱いに差があり、中学校の公民でくわしく学ぶことが多い内容です。

つまずきやすいところ

  • 歳入と歳出を取り違えます。「入る」「出る」という字の意味と、収入・支出の言葉が結びついていないためです。
  • 直接税と間接税の区別で迷います。「税を負担する人」と「納める人」が同じかどうかが基準なのですが、消費税のように店が納める税は、言葉だけでは感覚がつかみにくい点です。
  • 国税と地方税、直接税と間接税の2つの分け方が同時に出てきて、どちらの話か分からなくなります。
  • 予算の表から割合を求めるとき、項目の金額を何で割るのか(歳出の合計か歳入の合計か)を取りちがえます。
  • 社会保障の費用がふえている理由を、「高齢者がふえたから」の一言で終わり、年金・医療・介護の費用が大きくなることまで説明できません。

教え方・声かけのコツ

  • 歳入と歳出は、家計の「収入」と「支出」に置きかえながら説明すると理解しやすくなります。
  • 税金は、具体的な税の名前を一つずつ取り出し、国税か地方税か、直接税か間接税かを、ポイントのプリントにある2×2の表に書きこんで分類します。
  • 予算の表の割合は、「その項目÷その表の合計×100」と式を先に書いてから計算します。公債依存度は「公債金÷歳入の合計」です。
  • 社会保障の理由を答えるときは、「高齢者がふえる→年金や医療・介護のお金が必要→費用がふえる」のように、矢印でつなぐと筋が通ります。

運営者の見方

財政の単元は、用語が多く、日常生活から少し遠い内容を含むため、苦手意識を持ちやすい分野です。ポイントのプリントは、予算が成立するまでの4つの手順と、国税・地方税と直接税・間接税の2×2の表にしぼりました。きほんは、用語の穴うめ・文の○×・分類(税を納める先、税の分け方、社会保障の4つの柱)と、予算の表から費目の割合やいちばん多い項目を答える問題の2つの大問です。ふつうは大問を2つに分け、前半はきほんと同じ型、後半は3つの文の正誤の組み合わせ、まちがっている文さがし、当てはめ、予算成立の手順の並べかえ、2つの帯グラフを年度に当てはめる問題です。分類の問題を多く入れたのは、税金のように「いくつかの軸で分ける」ことが理解の中心になる単元だからです。はってんは、4つの文の正誤の組み合わせか、予算の表から公債依存度や何倍になったかを計算する問題と、社会保障費・国債・累進課税・消費税・地方交付税のどれかについて理由を書くか選ぶ問題で、ほかの段より難しめの型です。個別配慮のプリントは、文字と枠を大きくして穴うめと文の○×だけにしました。小テストは時間を決めた確認用です。

よくある質問

Q. 小学生に累進課税や国債は難しくないですか。
A. 小学校の教科書では扱いに差があり、中学校の公民でくわしく学ぶことが多い内容です。まずは「所得が多い人ほど税率が高い」「国の借金」という大まかな意味がつかめれば十分です。

Q. 直接税と間接税の区別がつきません。
A. 税を負担する人と納める人が同じなら直接税、ちがうなら間接税です。消費税は、買い物をした人が負担し、店などが納めるので間接税になります。具体的な税の名前を表で分類していくと、感覚がつかめてきます。

Q. 社会保障の4つの柱とは何ですか。
A. 社会保険(年金・医療・介護の保険など)、公的扶助(生活保護)、社会福祉(児童福祉や障害のある人への福祉サービスなど)、公衆衛生(感染症の予防や生活環境の整備など)の4つです。プリントでは、制度がどの柱にあたるかを分ける問題が出ます。