小5比と連比のプリント

小5 中学受験 算数 / 9月・10月ごろに習います

学年と「〜月ごろ」は、中学受験の塾で習う一般的な時期です(学校の授業とはちがいます)。つるかめ算などの特殊算は、学校の教科書にはほとんど出てきません。塾によって順番がちがうので、目安としてお使いください。

比の値・比を簡単にする・小数や分数の比・比例式の□から、連比までを扱います。基本(比の値・簡単にする・小数や分数の比・比例式)、標準(比例式の文章題・連比・前の項が共通な比・分数の条件から比・4つの数の連比)、発展(連比と差から数を求める・3つの分数の条件から比、Aと「BとCの和」の比のような和との比・2つずつの和の比から3つの数の比)。答えには解き方の式ものせています。

この単元のねらい・つまずき(下へ)

まとめ比と連比比標準

① 比の両方に同じ数をかけても、同じ数でわっても、比は変わらない ② 比の値は「前の数 ÷ 後ろの数」 ③ 連比は、共通になる数を最小公倍数にそろえてつなぐ

例
(1)比 12 : 18 を、もっとも簡単な整数の比にすると? また、比の値は?12 と 18 の最大公約数は 612 ÷ 6 = 2、18 ÷ 6 = 3 なので 2 : 3比の値は 12 ÷ 18 = 2/3(2 : 3 の比の値 2 ÷ 3 も同じ)
比の両方を同じ数でわるのは、分数の約分と同じ。比の値は、約分する前でも後でも同じ。比例式 □ : 6 = 2 : 3 は、「内側の積 = 外側の積」で □ = 6 × 2 ÷ 3 = 4
(2)比 0.6 : 1.5 と、比 1/2 : 1/3 を、それぞれ簡単な整数の比にすると?小数の比は、10倍して整数にする。0.6 × 10 = 6、1.5 × 10 = 156 : 15 を3でわって 2 : 5分数の比は、分母の最小公倍数6をかける。1/2 × 6 = 3、1/3 × 6 = 23 : 2
小数は10倍・100倍、分数は分母の最小公倍数をかけて、まず整数の比にしてから、最大公約数でわる
(3)A : B = 3 : 5、B : C = 4 : 3 のとき、A : B : C は?共通のBの比の数 5 と 4 の最小公倍数は 20A : B = 3 : 5 の両方を4倍して 12 : 20B : C = 4 : 3 の両方を5倍して 20 : 15A : B : C = 12 : 20 : 15
連比は、2つの比に共通して出てくる量(ここではB)の比の数をそろえてつなぐ。そろえたあと、3つの数に共通の約数がないかを確かめる

この内容は「ポイント」のプリント(下の一覧)としても印刷できます。

先生へのメモ

「比の両方に同じ数をかけてもわっても比は変わらない」を土台に、小数・分数の比は整数にそろえてから約分、連比は共通の量の比の数を最小公倍数にそろえる、の2つの型を身につけさせてください。比例式は「内側の積 = 外側の積」で解けますが、まず比の数をそろえる考え方で説明すると、次の「比の利用」につながります。

プリント一覧

はじめて使うなら 比と連比 きほん その1 から。型ごとの違いは下のとおりです。

ポイント (1枚)

きほん (10枚)めやす: 偏差値 〜49の学校

ふつう (10枚)めやす: 偏差値 50〜59の学校

はってん (6枚)めやす: 偏差値 60〜の学校

小テスト (2枚)

個別配慮 (2枚)

この単元について(ねらい・つまずき・教え方・運営者の見方)

この単元のねらい

比の基本(比の値、簡単にする、比例式)から連比まで、比の数をそろえて考える型を身につけます。

学ぶ内容

比は、小学校6年生で習う内容です。この単元は、受験算数として5年生のうちに先取りして進める位置づけです。 土台になるのは、「比の両方に同じ数をかけても、同じ数でわっても、比は変わらない」という性質です。これを使うと、比を簡単にしたり、小数や分数の比を整数の比にそろえたりできます。たとえば0.6:0.9は両方を10倍して6:9、さらに3でわって2:3です。分数の比では、1/2:1/3の両方に分母の最小公倍数の6をかけて3:2になります。 比例式は、□を使って比が等しいことを表した式で、たとえば3:4=9:□なら、左の3が3倍で9になるので、□は4×3=12です。「内側の積=外側の積」でも解けますが、比の数をそろえて考える方が、次の「比の利用」につながります。 連比は、3つ以上の量の比を1つにまとめた比です。A:B=2:3とB:C=4:5があるとき、Bの比の数を3と4の最小公倍数の12にそろえます。A:B=8:12、B:C=12:15となり、A:B:C=8:12:15です。比の数をそろえる作業では、5年生で習う最小公倍数がそのまま使えます。

つまずきやすいところ

  • 分数の比で、分母をそろえずに分子だけを並べてしまう。1/2:1/3を1:1としてしまうのが典型です。
  • 連比で、共通の量(Bなど)の比の数をそろえずに、並べて書いてしまう。2:3と4:5を、そのまま2:3:4:5としてしまう誤りです。
  • 比を簡単にするとき、片方だけに同じ数をかけたり、わったりしてしまう。「両方に」という約束が、計算の手の動きでは守られにくいです。
  • 比の値と比を混同する。比の値は1つの数(分数や小数)で、比は「:」で表す、という区別があいまいになります。
  • 文章題で、比の順序を取りちがえる。「AとBの比」は、書かれた順にA:Bと書くことを確かめないまま式を立ててしまいます。

教え方・声かけのコツ

  • 比を「かたまりの数」でとらえさせます。2:3は「同じ大きさのかたまりが2つと3つ」という図をかくと、数をそろえる意味が見えます。
  • 連比は、共通の量の比の数に○をつけて、最小公倍数にそろえてから並べる、という手順を毎回同じにします。
  • 小数や分数の比は、「まず整数にする、それから約分」と順番を言葉にします。
  • 比例式は、□をふくむ側の数が何倍になっているかを先に見つけさせます。

運営者の見方

この単元は、基本・標準・発展の順に型を積み上げる作りです。きほん10枚は、比の値、比を簡単にする、小数や分数の比、比例式の4つで、比の数の図をかいてもよい形にしています。 ふつう10枚は、基本の大問と標準の大問を1枚に並べています。標準は、比例式の文章題(混ぜる割合や長方形のたてと横)、連比、A:BとA:Cから B:C を求める「前の項が共通な比」、「Aの○分の△とBの□分の▽が等しい」ときの A:B、3つの比をつないだ4つの数の連比です。どれも、共通の量の比の数をそろえるか、分数を整数の比に直す操作に帰着します。 はってん6枚は、連比をつくってからAとCの差でBを求める問題、A・B・Cのそれぞれ何分のいくつかが等しいときの A:B:C、A:(B+C) と B:(A+C) から A:B:C を求める問題、(A+B):(B+C):(C+A) から A:B:C を求める問題です。和との比は、3つの和 A+B+C を共通の量と見てそろえるところが、連比と同じ考え方になっています。答えの版には解き方の式をのせています。 小テストはきほんとふつうの型から出題します。個別配慮の2枚は、比の値・比を簡単にする・比例式の問題から出し、文字と枠を大きくしています。

よくある質問

Q. 比は何年生で習いますか。
A. 小学校6年生です。この単元は、受験算数として早めに進める人向けの内容を含みます。

Q. 比例式の「内側の積=外側の積」は使ってもよいですか。
A. 使ってかまいません。ただ、このプリントでは、比の数をそろえる考え方を先に身につけるようにしています。次の「比の利用」で、①にあたる量を出すときにそのまま使います。

Q. 連比がうまくいかないときは、どうすればよいですか。
A. 共通の量をはっきりさせて、その比の数を最小公倍数にそろえる手順を、ふつうの連比の大問でくり返すとよいです。2と3、4と6のように、そろえる数が小さいものから始めると手順が見えやすくなります。